Q.モディオダールの作用機序は?
A.
覚醒のメカニズムは、モノアミン作動性神経系を主とする上行性網様体賦活系を介する経路と、ヒスタミン作動性神経系を介する経路の2つの経路があると考えられています
1)。
上行性網様体賦活系を介する経路はドパミン、ノルアドレナリン、セロトニン、アセチルコリン等が関与していると考えられており、いずれのニューロンも上行性網様体賦活系の一部として、脳幹から上位中枢に向かって伸びています。ヒスタミン作動性神経系を介する経路は、視床下部から伸びている上行性のヒスタミンニューロンによって調節されています
1)。
モダフィニルの詳細な作用機序は不明ですが、視床下部後部の結節乳頭核に存在するヒスタミン作動性神経系を間接的に活性化させることが覚醒促進作用に関与していると考えられます
2)3)。
(図は総合製品情報概要より抜粋)
参考資料: |
1) |
Stahl SM:J CLIN PSYCHIATRY/63/7/00551~00552/2002 |
|
2) |
Ishizuka T, et al.:NEUROSCI LETT/339/2/00143~00146/2003 |
|
3) |
Ishizuka T, et al.:EUR J PHARMACOL/578/2,3/00209~00215/2008 |
[管理番号:6228]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年9月 更新 ]
「製品Q&A」は、医療関係者の皆様からよくご質問頂く事項をとりまとめたものです。
製品の適正使用に関する参考情報であり、すべての事例にあてはまるものではございません。
そのため、本Q&Aの利用に伴って生じた結果につきましては責任を負いかねますのでご了承ください。
その他のお問い合わせは、弊社くすり相談センターまたは担当MRにいただきますようお願いします。