A.
リプル注の効能又は効果に「経上腸間膜動脈性門脈造影における造影能の改善」があり、経上腸間膜動脈性門脈造影は、門脈性亢進症における側副血行路の診断や経静脈的肝内門脈大循環短絡術を行う際等に用いられます1)2)。
ただし、非臨床試験(イヌ)においてLipo PGE1の投与により門脈血流の増加とともに門脈圧上昇が認められている3)ことから、門脈圧亢進症に伴う重度の食道静脈瘤のある患者に投与する際には注意が必要です。
電子化された添付文書には、以下の記載があります。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
〈経上腸間膜動脈性門脈造影〉
9.1.6 重度の食道静脈瘤が認められている患者
門脈圧を上昇させるおそれがある。
参考資料: |
1) |
浅井 真一郎 他:診療と新薬/36/4/00285~00288/1999 |
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2) |
猪口 孝一:臨床と薬物治療/18/4/00372~00373/1999 |
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3) |
内田 武 他:基礎と臨床/29/6/01483~01487/1995 |
[管理番号:757]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年1月 更新 ]