A.
リプルは血小板凝集抑制作用を有する1)-3)ことから、出血している患者は禁忌に該当し、出血傾向のある患者は投与する際に注意が必要です。電子化された添付文書には、以下の記載があります。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.2 出血(頭蓋内出血、消化管出血、喀血等)している患者
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.3 胃潰瘍の合併又はその既往歴のある患者
既往のある患者に胃出血をおこすおそれがある。
9.1.5 出血傾向のある患者
出血を助長するおそれがある。
また、抗凝血剤(ワルファリンカリウム等)、血小板機能を抑制する薬剤(アスピリン等)、血栓溶解剤(ウロキナーゼ等)は、併用により出血傾向の増強をきたすおそれがあるため併用注意です4)。
併用薬の有無に関わらず、重大な副作用として脳出血や消化管出血が起こることがあります。出血傾向があらわれた場合にはリプルの投与を中止して下さい4)。
参考資料: |
1) |
Sim AK, et al.:ARZNEIM-FORSCH DRUG RES/36/8/01206~01209/1986 |
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2) |
Goto J, et al.:DRUGS EXPTL CLIN RES/12/11/00917~00921/1986 |
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3) |
大滝 裕 他:基礎と臨床/20/10/05162~05166/1986 |
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4) |
電子化された添付文書 |
[管理番号:11577]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年1月 更新 ]