A.
動脈管依存性先天性心疾患以外の適応症では、小児等を対象とした臨床試験を実施しておらず、小児用量として承認されたものはありません1)。
動脈管依存性先天性心疾患(新生児)に対してリプルを投与する際の注意点として、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
1. 警告
〈動脈管依存性先天性心疾患〉
本剤投与により無呼吸発作が発現することがあるので、呼吸管理設備の整っている施設で投与すること。
6. 用法及び用量
〈動脈管依存性先天性心疾患〉
輸液に混和し、開始時アルプロスタジル5ng/kg/minとして持続静注し、その後は症状に応じて適宜増減して有効最小量とする。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.7 小児等
〈動脈管依存性先天性心疾患〉
9.7.1 新生児に投与する場合は、以下の事項を考慮すること。
・呼吸管理設備の整っている施設で投与すること。本剤投与により無呼吸発作が発現することがある。
・重篤な疾患を有する新生児への投与なので、観察を十分に行い慎重に投与すること。なお、副作用が発現した場合は、投与中止、注入速度の減速など適切な処置を講ずること。
・有効最小量で維持すること。過量投与により副作用発現率が高まるおそれがある。
・観察を十分に行い、必要以上の長期投与は避けること。長期投与により長管骨膜に肥厚がみられるとの報告がある。
<参考>
新生児対象疾患における副作用発現症例率は、承認時が29.21%(26/89例)、市販後使用成績調査が23.64%(122/516例)でした。うち、無呼吸発作の副作用発現症例率は、承認時が12.36%(11/89例)、市販後使用成績調査が12.21%(63/516例)でした2)。
参考資料: |
1) |
電子化された添付文書 |
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2) |
インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 8.副作用 |
[管理番号:11573]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年1月 更新 ]