A.
クレメジンの承認された用法及び用量に「適宜増減」はありませんので、1日投与量(1日6g)を増量もしくは減量することは勧められません。
用法及び用量について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
6. 用法及び用量
通常、成人にクレメジン原体として1日6gを3回に分割し、経口投与する。
<参考>
クレメジンの用量別に有効性を検討した報告として、以下の文献があります。
■保存期慢性腎不全患者の検討において、クレメジン投与後12ヶ月の累積透析導入率は、1日3g服用群(11例)が78.8%、1日6g服用群(37例)が52.4%でした1)。
■糖尿病性腎不全患者にクレメジンを6ヶ月間投与した検討において、投与前および投与後の血清クレアチニン値逆数傾斜(S-Cr逆数傾斜、単位:dL/mg・週)の平均値は1日3g服用群(14例)が-0.00357および-0.00185(p=0.153、対応のあるU検定)、1日6g服用群(14例)が-0.00504および-0.00114(p=0.035、対応のあるU検定)でした2)。
■慢性腎不全患者にクレメジンカプセルを投与した際の有効性について、主治医が「極めて有効」「有効」「やや有効」「有効と思われない」「無効」「判定不能」のいずれかに評価したとき、「有効」以上の割合は、1日15~18カプセル服用群(157例)が39.5%、1日21~24カプセル服用群(140例)が59.3%、1日27~33カプセル服用群(182例)が58.2%、1日36カプセル以上服用群(48例)が50.0%でした3)。
参考資料: |
1) |
原田 孝司 他:Progress in Medicine/17/2/00360~00366/1997 |
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2) |
後藤 康生 他:糖尿病/44/5/00377~00385/2001 |
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3) |
越川 昭三 他:腎と透析/23/2/00373~00381/1987 |
[管理番号:8271]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年8月 更新 ]