A.
授乳婦への投与について、電子化された添付文書(電子添文)には、以下の記載があります。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトの母乳中へ移行することが報告されている。
【乳汁への移行性】1)
心室性期外収縮※の治療を目的としてジルチアゼム(ヘルベッサー錠)1回60mgを1日4回経口投与※した女性1例において、投与開始4日目の9時点(投与前、投与後1時間および2時間の3時点×3回投与分)の母乳と血清を採取してジルチアゼムを測定したところ、母乳中濃度と血清中濃度の比(M/P比)は、平均0.98でした。
※ヘルベッサー錠の効能又は効果ならびに用法及び用量は、以下の通りです。
4. 効能又は効果
〇狭心症、異型狭心症
〇本態性高血圧症(軽症~中等症)
6. 用法及び用量
〈狭心症、異型狭心症〉
通常、成人にはジルチアゼム塩酸塩として1回30mgを1日3回経口投与する。効果不十分な場合には、1回60mgを1日3回まで増量することができる。
〈本態性高血圧症(軽症~中等症)〉
通常、成人にはジルチアゼム塩酸塩として1回30~60mgを1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
参考資料: |
1) |
岡田 雅彦 他:薬理と治療/13/S006/01609~01612/1985 |
[管理番号:6582]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年8月 更新 ]