A.
高齢者への投与について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.8 高齢者
低用量から投与を開始するなど患者の状態を十分観察しながら慎重に投与すること。一般に高齢者では生理機能が低下している。
頻脈性不整脈(上室性)※の探索的試験で、70歳以上の高齢者における投与量と副作用発現率をみたところ、ヘルベッサー注射用0.2mg/kgまたは0.4mg/kgを3分間で1回静注したところ、安全性に両群間で有意差はありませんでした。しかし、70歳以上の高齢者の副作用発現率は、0.2mg/kg投与群では9.1%(2/22例)であったのに対し、0.4mg/kg投与群では22.2%(2/9例)と、高齢者では投与量の多い方が副作用が出やすい傾向を認めました1)。
※頻脈性不整脈(上室性)の効能又は効果を有しているのはヘルベッサー注射用10・50のみで、ヘルベッサー注射用250には適応がありません。
ヘルベッサー注射用10・50の頻脈性不整脈(上室性)に対する用法及び用量は、「通常、成人にはジルチアゼム塩酸塩として1回10mgを約3分間で緩徐に静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。」です。
参考資料: |
1) |
橋場 邦武 他:PROG MED/6/9/02661~02680/1986 |
[管理番号:15722]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年8月 更新 ]