Q.ヘルベッサー錠・Rカプセルの禁忌とその理由は?
A.
電子化された添付文書には、以下の記載があります。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.1 重篤なうっ血性心不全の患者〔心不全症状を悪化させるおそれがある。〕
2.2 2度以上の房室ブロック、洞不全症候群(持続性の洞性徐脈(50拍/分未満)、洞停止、洞房ブロック等)のある患者〔本剤の心刺激生成抑制作用、心伝導抑制作用が過度にあらわれるおそれがある。〕
2.3 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.4 妊婦又は妊娠している可能性のある女性
2.5 アスナプレビルを含有する製剤、イバブラジン塩酸塩、ロミタピドメシル酸塩を投与中の患者
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
アスナプレビル(スンベプラ)、ダクラタスビル塩酸塩/アスナプレビル/ベクラブビル塩酸塩(ジメンシー) | アスナプレビルの血中濃度が上昇する。肝胆道系の副作用が発現し、また重症化するおそれがある。 | 本剤がCYP3Aを阻害することにより、左記薬剤の代謝が阻害される。 |
イバブラジン塩酸塩(コララン) | 過度の徐脈があらわれることがある。 | 本剤がCYP3Aを阻害することにより、左記薬剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇する。左記薬剤の心拍数減少作用を相加的に増強する。 |
ロミタピドメシル酸塩(ジャクスタピッド) | ロミタピドメシル酸塩の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 | 本剤がCYP3Aを阻害することにより、左記薬剤の代謝が阻害される。 |
[管理番号:11515]
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[ 2024年8月 更新 ]
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