A.
肝機能障害患者への投与について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
9.3.1 重篤な肝機能障害のある患者
薬物の代謝が遅延し、作用が増強するおそれがある。
ヘルベッサーは、主に肝臓で酸化的脱アミノ化、N-脱メチル化、O-脱メチル化、脱アセチル化、芳香環水酸化、抱合化などの代謝過程により、種々の代謝物に変換されると推定されており1)2)、代謝にはCYP3A4が関与します3)。
重篤な肝機能障害のある患者ではヘルベッサーの血中濃度が上昇するおそれがある4)ため、投与にあたっては、患者の状態を慎重に観察しながら適宜調節をお願いいたします。
弊社にて肝機能障害患者にヘルベッサーを投与して薬物動態等を検討したデータはありません。
参考資料: |
1) |
Sugawara Y, et al.:J. Pharmacobio-dyn./11/4/00224~00233/1988 |
|
2) |
Sugawara Y, et al.:J. Pharmacobio-dyn./11/4/00211~00223/1988 |
|
3) |
インタビューフォーム Ⅶ.薬物動態に関する項目 5.代謝 |
|
4) |
【錠】【Rカプセル】インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 5.慎重投与内容とその理由 |
[管理番号:10862]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年8月 更新 ]