A.
重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者で、透析や血液ろ過を行っていない場合、フルカリックの投与はできません。
腎障害のある患者、あるいは、透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者には、慎重に投与してください。
なお、電子化された添付文書(電子添文) 8.重要な基本的注意に記載がある通り、透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者に投与される際は、血液生化学検査、酸塩基平衡、体液バランス等の評価により患者の状態を確認した上で、投与開始及び継続の可否を判断してください。
電子添文に以下の記載があります。
2.禁忌
2.11 重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症の患者(いずれも透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)[水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。また、アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化するおそれがある。]
2.12 乏尿のある患者(透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)[高カリウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
8.重要な基本的注意
8.1 透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者における、水分、電解質、尿素等の除去量、蓄積量は透析の方法及び病態によって異なる。血液生化学検査、酸塩基平衡、体液バランス等の評価により患者の状態を確認した上で投与開始及び継続の可否を判断すること。
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者(いずれも透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)
投与しないこと。
9.2.2 透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者
水分、電解質の過剰投与や、アミノ酸の代謝産物である尿素等の滞留がおこるおそれがある。
9.2.3 腎障害のある患者(重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者を除く)
水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
[管理番号:15512]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2023年11月 更新 ]