フルコートFQ&A

Q.妊婦へのフルコートFの使用は?

A.
妊婦への使用について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。

9.5 妊婦
妊娠又は妊娠している可能性のある女性に対しては、大量又は長期にわたる広範囲の使用を避けること。動物実験(連日皮下投与)で催奇形作用(マウス:外形異常)、胎児異常(ラット、マウス:生存率低下、発育抑制)があらわれたとの報告がある。

【生殖発生毒性試験】
フルオシノロンアセトニド
・ICR系マウスに対して2、10、100、1,000µg/kgを妊娠7~14日目まで連日皮下投与したところ、1,000µg/kg投与群で胎児生存率の低下、吸収胚の増加及び胎児体重の低下が認められました。また、口蓋裂の発現率について用量依存的な増加がみられ、2、10、100、1,000µg/kg投与群でそれぞれ2.6%、0.5%、20.2%、65.8%でした1)
・Wistar系ラットに対して2、10、50µg/kgを妊娠8~15日目まで連日皮下投与したところ、全群で胎児生存率の低下、吸収胚の増加及び胎児体重の低下が認められました。奇形の発生に関しては、10μg/kg投与群の0.5%、50µg/kg投与群の0.6%で口蓋裂が認められました2)

妊婦における有効性・安全性及び胎児への影響について、弊社で検討した臨床データはありません。
参考資料: 1) 冨澤 摂夫 他:田辺製薬研究報告/00063~00069/1978
2) 冨澤 摂夫 他:田辺製薬研究報告/00057~00062/1978

[管理番号:16118]

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[ 2023年10月 更新 ]

「製品Q&A」は、医療関係者の皆様からよくご質問頂く事項をとりまとめたものです。
製品の適正使用に関する参考情報であり、すべての事例にあてはまるものではございません。
そのため、本Q&Aの利用に伴って生じた結果につきましては責任を負いかねますのでご了承ください。
その他のお問い合わせは、弊社くすり相談センターまたは担当MRにいただきますようお願いします。

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