A.
統合失調症薬物治療ガイドラインでは、錐体外路系副作用(遅発性ジスキネジアの項)に推奨される治療法および予防法に、バルベナジンの記載はありません1)。
重篤副作用疾患別対応マニュアル ジスキネジアでは、不随意運動そのものへの治療の一つとして、バルベナジンが取り上げられています2)。
米国神経学会ガイドライン作成メンバーは、遅発性ジスキネジア(TD)発症後、抗精神病薬を最低有効用量に減量後、VMAT2阻害薬をレベルA※で推奨しています3)。
※レベルA
Level A is the strongest recommendation, established as effective, based on at least 2 consistent class I studies.
米国精神医学会の「統合失調症治療ガイドライン第3版」では、VMAT2阻害薬が中等度以上の遅発性ジスキネジアの治療に推奨されています(グレード1B※)4)。
※グレード1B
11.APA recommends (1B) that patients who have moderate to severe or disabling tardive dyskinesia associated with antipsychotic therapy be treated with a reversible inhibitor of the vesicular monoamine transporter 2 (VMAT2).
参考資料: |
1) |
日本神経精神薬理学会 編集:統合失調症薬物治療ガイドライン2022 p.67~69 |
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2) |
重篤副作用疾患別対応マニュアル ジスキネジア(令和4年2月改定)(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/tp1122-1c.html(2022年3月3日に利用) |
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3) |
JOURNAL OF THE NEUROLOGICAL SCIENCES/389//00067~00075/2018 |
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4) |
The American Psychiatric Association Practice Guideline For The Treatment Of Patients With Schizophrenia, Third Editio |
[管理番号:16601]
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[ 2023年11月 更新 ]