A.
ガンシクロビルはサイトメガロウイルス(CMV)感染細胞内において、ウイルス由来のプロテインキナーゼ(UL97)にリン酸化されてガンシクロビル一リン酸になり、さらにウイルス感染細胞に存在するプロテインキナーゼにリン酸化されて活性型のガンシクロビル三リン酸になります。ガンシクロビル三リン酸は、ウイルスDNAポリメラーゼの基質であるデオキシグアノシン三リン酸(dGTP)の取り込みを競合的に阻害し、ガンシクロビル三リン酸がDNAに取り込まれ、ウイルスDNAの延長を停止又は制限することによってDNA鎖の複製を阻害します1)-7)。
参考資料: |
1) |
Matthews T:REV INFECT DIS/10/S003/00490~00494/1988 |
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2) |
Littler E, et al.:NATURE/358/6382/00160~00162/1992 |
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3) |
Sullivan V, et al.:NATURE/358/6382/00162~00164/1992 |
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4) |
Smee DF:MOL CELL BIOCHEM/69/1/00075~00081/1985 |
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5) |
Mar E-C:J VIROL/53/3/00776~00780/1985 |
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6) |
Ashton WT, et al.:BIOCHEM BIOPHYS RES COMMUN/108/4/01716~01721/1982 |
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7) |
Cheng Y-C:PROC NATL ACAD SCI USA/80/9/02767~02770/1983 |
[管理番号:6438]
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[ 2024年12月 更新 ]