A.
腎機能障害患者への投与について、電子化された添付文書には、以下の記載があります。
9.2 腎機能障害患者
重度の腎機能障害患者1例で血漿中濃度が約4.2倍上昇した。
セレジストは主として尿中へ排泄されます1)。
承認時までの臨床試験において、重度の腎機能障害を伴い血液透析を必要とする脊髄小脳変性症患者1例(血清クレアチニン値:10.2mg/dL)にセレジスト錠5mgを1日1回反復経口投与した時の投与後2~4時間の血漿中タルチレリン濃度(5.50ng/mL)が、腎機能正常患者(血清クレアチニン値:0.9±0.0mg/dL、血漿中タルチレリン濃度:1.30±0.20ng/mL、n=24)に比べて約4.2倍高値を示しました2)。
また、慢性腎不全患者において甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)※の消失速度が遅延するという報告3)もあり、セレジストにおいても消失速度が遅延する可能性が考えられます2)。
※セレジストはTRHの誘導体です4)。
参考資料: |
1) |
インタビューフォーム Ⅶ.薬物動態に関する項目 7.排泄 |
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2) |
インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意 |
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3) |
Duntas L, et al.:CLIN NEPHROL/38/4/00214~00218/1992 |
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4) |
インタビューフォーム Ⅰ.概要に関する項目 1.開発の経緯 |
[管理番号:6529]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2023年9月 更新 ]