A.
セレジストは、脊髄小脳変性症(SCD)における運動失調の改善を効能又は効果として有する、世界初の甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)誘導体です1)2)。
TRHは、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を促すホルモン作用とは独立した中枢作用を有しており、運動失調の改善には中枢作用が関与すると考えられています3)。
セレジストはTRHを誘導化することで、中枢作用を損なうことなくSCD治療には不都合なホルモン作用を減弱させ、また生体内安定性を改善させることで経口投与を可能にしました3)。
SCDでは歩行障害を伴うことが多く、経口投与が可能であることは、注射(投薬)のための通院が不要となり、患者の負担軽減を考慮する選択肢にもなっています。
さらに、セレジストには普通錠とOD錠の2規格があり、OD錠はSCDで合併することの多い嚥下障害を有する場合にも服用しやすい剤形です。
参考資料: |
1) |
インタビューフォーム Ⅴ.治療に関する項目 1.効能又は効果 |
|
2) |
インタビューフォーム Ⅰ.概要に関する項目 3.製品の製剤学的特性 |
|
3) |
石原 常仁:組織培養工学/28/2/76~79/2002 |
[管理番号:10966]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2023年9月 更新 ]