A.
カナグルは、ナトリウム-グルコース共輸送体(SGLT)2を選択的に阻害することにより、腎臓でのグルコース再吸収を抑制します1)。
また、カナグルによるSGLT2 阻害は、ナトリウム再吸収抑制にも働きます。その結果、遠位尿細管へのナトリウム送達が増加すると、尿細管糸球体フィードバックの破綻で上昇した糸球体内圧が低下し、過剰ろ過による尿中アルブミン排泄増加を抑制すると考えられます2)3)。
加えて、ポドサイトの脱落抑制やメサンギウム領域拡大の抑制、尿細管での低酸素ストレス軽減による腎の炎症抑制等、複合的な要因により、長期的な腎保護作用に働くことが推定されます4)。
参考資料: |
1) |
電子化された添付文書 |
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2) |
Heerspink H.J.L., et al.:KIDNEY INTERNATIONAL/94/1/00026~00039/2018 |
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3) |
金崎 啓造:日本腎臓学会誌/61/4/00465~00471/2019 |
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4) |
DeFronzo R.A., et al.:NATURE REVIEWS NEPHROLOGY/17/5/00319~00334/2021 |
[管理番号:16722]
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[ 2024年9月 更新 ]