Q.カナグル投与中の低血糖の症状と対処法は?
A.
カナグルによる低血糖について、特有の症状や対処法は知られておりません。
参考までに、厚生労働省『重篤副作用疾患別対応マニュアル』1)より、低血糖の症状及び対処法をご紹介します。
〔症状〕
通常、血糖値が60~70mg/dL未満になると交感神経症状が出現し、50mg/dL未満になると中枢神経症状が出現します。
●交感神経症状
冷や汗がでる、気持ちが悪くなる、急に強い空腹感をおぼえる、寒気がする、動悸がする、手足がふるえる、目がちらつく、ふらつく、力のぬけた感じがする、頭が痛い
●中枢神経症状
ぼんやりする、ボーッとしている、うとうとしている、いつもと人柄の違ったような異常な行動をとる、わけのわからないことを言う、ろれつが回らない、目の前が真っ暗になって倒れそうになる、意識がなくなる、けいれんを起こす
〔対処法〕
低血糖が起きた場合は直ちに対応する必要があります。
意識が保たれている場合には、10~20gのブドウ糖、砂糖、ジュース、 飴などの糖質を経口摂取させます。ただし、α-グルコシダーゼ阻害薬※との併用時は、ブドウ糖を摂取させることが重要です。このような対処により、通常5分以内に低血糖症状は消失します。
※α‐グルコシダーゼ阻害薬:アカルボース、ボグリボース、ミグリトール
参考資料: |
1) |
厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 低血糖(令和5年12月改定)p.6, 16
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/tp1122-1d.html |
[管理番号:11029]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年9月 更新 ]
「製品Q&A」は、医療関係者の皆様からよくご質問頂く事項をとりまとめたものです。
製品の適正使用に関する参考情報であり、すべての事例にあてはまるものではございません。
そのため、本Q&Aの利用に伴って生じた結果につきましては責任を負いかねますのでご了承ください。
その他のお問い合わせは、弊社くすり相談センターまたは担当MRにいただきますようお願いします。