A.
本剤が、血液凝固能に影響して血栓症(脳梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症、網膜血栓症等)を引き起こすおそれがあることから、「1.警告」「2.禁忌」「8.重要な基本的注意」「11.1 重大な副作用」において注意喚起しています。
・血栓症の既往歴のある患者や、アンチトロンビンⅢ、プロテインC、プロテインSなどの凝固制御因子の欠損又は減少のある患者は電子化された添付文書の禁忌に設定されています1)。
・投与にあたり、既往歴・家族歴を十分に聴取し、血栓症の発生に注意してください(血栓症を起こしやすい因子:(1)年齢(40歳以上)、(2)肥満、(3)止血剤投与中、(4)喫煙(20本/日以上)、血栓症を起こしやすい合併症:(1)高血圧症、高脂血症、(2)自己免疫疾患、(3)重症感染症、(4)糖尿病など)2)。
・血栓症を起こしやすい因子・合併症を有する患者に投与する場合は、末梢血液一般検査を行うことが望ましいとされています(一般に、ヘマトクリット値45%以上、血小板数40万/mm3以上で血栓症を起こしやすいと言われています)2)。
・投与により、血栓症を引き起こすことがあるので、下肢の疼痛・浮腫、激しい頭痛、嘔吐、吐き気、めまい等の症状があらわれた場合には、投与を中止してください2) 。
参考資料: |
1) |
インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 2.禁忌内容とその理由(原則禁忌を含む) |
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2) |
インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.重要な基本的注意とその理由及び処置方法 |
[管理番号:11536]
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[ 2023年7月 更新 ]