A.
ボンゾールの重大な副作用として脳梗塞や肺塞栓症などの血栓症が起こることがありますが1)、血栓症を起こしやすい因子のひとつに年齢(40歳以上)があります2)。
血栓症を起こしやすい因子を有する患者に投与する場合は、末梢血一般検査を行うことが望ましいと考えられます。(一般に、ヘマトクリット値45%以上、血小板数40万/mm3以上で血栓症を起こしやすいといわれています)2)
投与にあたっては、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行ってください。
また、一般に高齢者では腎臓、肝臓等の生理機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続するおそれがあります。
そのため、例えば1日100mgに減量するなど、注意して投与してください3)。
乳腺症を対象とした使用成績調査における副作用発現症例率は13.0%(129/990例)であり、そのうち、60~69歳の副作用発現症例率は10.3%(3/29例)、70歳以上の副作用発現症例率は14.3%(1/7例)でした1)。
参考資料: |
1) |
インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 8.副作用 |
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2) |
インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.重要な基本的注意とその理由及び処置方法 |
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3) |
インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 9.高齢者への投与 |
[管理番号:11527]
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[ 2022年10月 更新 ]