Q.ステロイド投与中の患者に、帯状疱疹予防の目的で水痘ワクチンを接種することは可能ですか?
A.
帯状疱疹予防の目的で接種する場合、免疫抑制をきたす治療を受けている者は接種不適当者に該当し、ステロイドの注射剤・経口剤は併用禁忌に該当します。免疫機能抑制状態の者に対して水痘ワクチンを接種すると、ワクチンウイルスの感染を増強あるいは持続させる可能性があるため、接種は避けてください。特に、ステロイドの長期又は大量投与を受けている者には、投与中止後も6か月以内においては接種しないでください1)。
ただし、ステロイドの局所、吸入投与や低用量の全身投与、補充療法としての投与を行っている場合は、この限りではありません。被接種者の免疫状態により、接種の可否を判断してください1)。
なお、使用しているステロイドの電子化された添付文書の「重要な基本的注意」や「相互作用」の項などに生ワクチンとの併用を避けるような記載がある場合は接種を控えてください。
参考資料: |
1) |
インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 7.相互作用 |
[管理番号:14916]
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[ 2024年7月 更新 ]
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