A.
臨床試験では、生ワクチンの場合、接種後6~8週後に抗体価を測定しています。
水痘ワクチン接種後は4週間以降に抗体上昇が確認できるとする報告もあります1)。
水痘ワクチンによる免疫の持続性について検討した国内報告では、接種から17年~19年7ヶ月後において、25例中全例で、FAMA法により8倍以上の抗体が検出されています2)。
ただし、これはワクチンが広く接種されていなかった時期の検討結果であり、水痘の自然感染による免疫の増強(ブースター)が起こっていたために、長期にわたり免疫が維持されていた可能性が指摘されています2)。小児への水痘ワクチンの定期接種が開始された2014年と比較して、2015年から2020年までの水痘発生率は有意に減少した(p<0.001、χ2検定)と報告されており3)、近年ではブースターを受ける機会が少なくなっています。
参考資料: |
1) |
庵原 俊昭:日本医事新報//4195/00128~00129/2004 |
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2) |
Asano Y, et al.:PEDIATRICS/94/4/00524~00526/1994 |
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3) |
Shiraki K, et al.:JOURNAL OF DERMATOLOGICAL SCIENCE/104/3/00185~00192/2021 |
[管理番号:14854]
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[ 2024年1月 更新 ]