A.
【皮下接種の場合】
〇電子化された添付文書(電子添文)では、通常、上腕伸側に接種するとされています。
〇日本小児科学会の資料では、皮下接種部位の候補場所として、上腕外側ならびに大腿前外側があげられています1)。
【筋肉内接種の場合】
〇電子添文では、通常、1歳未満の者には大腿前外側部、1歳以上の者には大腿前外側部または三角筋中央部に接種するとされています。
〇日本小児科学会の資料では、標準的な接種部位として下記の記載があります2)。
・1歳未満:大腿前外側部に接種する。
・1~2歳:大腿前外側部または、三角筋中央部に接種する。
・3歳以上:三角筋中央部に接種する。明らかに筋肉量が少ない場合などは、年齢に関係なく大腿前外側部に接種することも可能。
〇臀部は、筋肉の容積が小さく、脂肪組織や神経組織が多く、更には、坐骨神経損傷の可能性があるので、適切なワクチン接種部位ではないとされています2)。
※電子添文
14. 適用上の注意
14. 1 薬剤接種時の注意
14. 1. 2 接種部位
〈皮下接種〉
(2) 接種部位は通常、上腕伸側とする。
〈筋肉内接種〉
(3) 接種部位は通常、1歳未満の者には大腿前外側部、1歳以上の者には大腿前外側部または三角筋中央部に接種することとし、臀部には接種しないこと。
参考資料: |
1) |
日本小児科学会:日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方(2020年11月24日改訂)
https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=127 |
|
2) |
日本小児科学会:小児に対するワクチンの筋肉内接種法について 改訂第2版(2022年1月改訂)
https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=301 |
[管理番号:17152]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2024年3月 更新 ]