A.
ラットの実験では、側副血行路においてセロトニンによって起こる血流減少が、サルポグレラート塩酸塩を経口投与することで抑制されることが示されています1)。
大腿動脈などの比較的大きな血管が閉塞すると、末梢組織への血液供給は側副血管に大きく依存します。従って、末梢循環障害においては、側副血行路を介する血液量を増加させることが重要となります2)。
また、側副血行路は、一般的にセロトニン濃度の高い環境にあると考えられており、このセロトニンが側副血行路の血管平滑筋細胞上の5-HT2受容体を介して側副血行路を収縮させることが明らかになっています2)。
アンプラーグは、5-HT2受容体に対する選択的拮抗薬です3)。
参考資料: |
1) |
サルポグレラート塩酸塩の薬効薬理に関わる資料(セロトニンによるラット下肢循環障害に対する塩酸サルポグレラートの効果)(社内資料) |
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2) |
小山 博之 他:Angiology Frontier/2/3/242~245/2003 |
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3) |
Hara H, et al.:THROMB HAEMOST/65/4/00415~00420/1991 |
[管理番号:9698]
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[ 2023年11月 更新 ]