A.
透析患者への投与について、電子化された添付文書には以下の記載があります。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重篤な腎障害のある患者
排泄に影響するおそれがある。
アンプラーグは腎排泄が認められることから、腎障害患者では血中濃度が上昇する可能性があります1)。
<参考>
維持透析患者12例に対し、透析日、非透析日にそれぞれアンプラーグ100mgを経口単回投与し、経時的に血漿中の未変化体および主要代謝物M-1の濃度を測定してCmax、Tmax、半減期、AUC(24h)について透析日と非透析日を比較したところ、統計学的な有意差はみられませんでした(Wilcoxonの符号付順位和検定)。また、未変化体とM-1の透析クリアランスはそれぞれ0.84mL/minと-2.54mL/minであり、透析性はほとんどないと考えられました2)3)。
参考資料: |
1) |
インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 5.慎重投与内容とその理由 |
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2) |
稲荷場 ひろみ 他:日本透析医学会雑誌 /29/9/01263~01268/1996 |
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3) |
インタビューフォーム Ⅶ.薬物動態に関する項目 8.透析等による除去率 |
[管理番号:3864]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
[ 2023年11月 更新 ]