Webセミナー
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糖尿病
合併症発症・進展を見据えた2型糖尿病患者の血糖コントロールを目指して
【ライブ配信】 2019年12月12日(木) 12:30 ~ 13:10(終了)
【オンデマンド配信】 2020年1月10日(金) 17:00 ~ 2020年1月31日(金) 24:00 (終了)
合併症発症・進展を見据えた2型糖尿病患者の血糖コントロールを目指して
【演者】
宮崎大学医学部 内科学講座 神経呼吸内分泌代謝学分野 教授
中里 雅光 先生
糖尿病治療の目的は、合併症や動脈硬化性疾患の発症・進展を阻止し、最終的には健康な人と変わらないQOLの維持と寿命を確保することである。2型糖尿病の標準治療は、食事療法、運動療法、薬物療法で構成されるが、近年、作用機序の異なる新薬が開発されている。DPP-4阻害剤は、グルコース依存性インスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制して、グルコース低下効果を発揮する。SGLT2阻害薬は、近位尿細管のSGLT2を阻害し、尿中のグルコース排泄を増加させることにより、血糖値を低下させる。臨床現場では、DPP-4阻害薬の効果が不十分な場合、SGLT2阻害薬が追加療法として用いられることが多いが、その配合錠としての有効性(血糖コントロール)やGLP-1およびGIPを含む代謝調節ペプチドの変化、ならびに追加療法に伴う脂質代謝は十分に解明されていない。本講演では、合併症の発症と進展を見据えた糖尿病治療の最適化を考えるとともに、私達の臨床研究報告も含め解説したい。