ファーマスコープ

第31号 2020年3月発行

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PDF 環境変化を踏まえた人材育成(2241KB)

  • 司会 神戸市立医療センター中央市民病院院長補佐・薬剤部長 橋田 亨 先生
  • 大垣市民病院 院長補佐・薬剤部 部長 吉村 知哲 先生
  • 金沢大学附属病院教授 病院長補佐・薬剤部長 崔 吉道 先生
  • 神戸市立医療センター中央市民病院 薬剤部 副部長代行 池末 裕明  先生

~変化に柔軟に対応できる薬剤師の育成に、組織としてどう取り組むべきか~
2015年3月、国が「都道府県における地域医療構想(ビジョン)策定のためのガイドライン」を策定したことにより病院の機能分化はさらに進み、同時に病院完結型から地域完結型の病院機能体制へと大きくシフトしようとしている。これに伴い、病院薬剤師は地域における自分たちの役割をより一層認識したうえで行動することが求められており、急激な医療環境の変化に対応できる薬剤師の育成にどう取り組むかということが重要な課題となっている。こうした背景を踏まえ、本座談会では人材育成において先駆的な取り組みを行う3施設の実践を紹介するとともに、「地域包括ケアシステムにおける薬剤師の存在価値を高めるための人材育成」「薬剤師の専門性を高めるための人材育成」「次代を担う人材の育成と組織作り」の3つの論点から討議していただき、この変革の時代に活躍できる薬剤師の育成について展望する。

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C-Pharmacy-1医療法人社団青葉会 新座病院

PDF フォーミュラリの活用による医薬品の適正使用推進と地域への拡大(720KB)

  • 新座病院 薬剤科 係長 鈴木 義人 先生
  • 新座病院 薬剤科 主任 金井 紀仁 先生
  • 東所沢病院 薬剤科 係長 佐藤 光 先生

薬物治療の標準化を図ることで医療の質向上を図る「フォーミュラリ」に対する取り組みが注目される中、院内での運用から地域への展開も薬剤師に与えられた重要な課題の一つだ。地域医療を担う新座病院(埼玉県新座市・128床)では薬剤科主導でフォーミュラリの導入体制を構築し、それを横展開することで東所沢病院と地域フォーミュラリを実現。さらに2019年からはグループ病院に拡大する取り組みが始まっている。新座病院薬剤科の事例を通し、地域におけるフォーミュラリ構築のポイントを紹介する。

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C-Pharmacy-2独立行政法人国立病院機構 金沢医療センター

PDF 院外処方箋における事前合意プロトコルの取り組み(846KB)

  • 金沢医療センター薬剤部 薬剤部長 秋山 哲平 先生
  • 金沢医療センター薬剤部 副薬剤部長 間瀬 広樹 先生
  • 金沢医療センター薬剤部 調剤主任 矢野 涼子 先生
  • プラス薬局 薬局長 乙田 雅章 先生

~“患者ファースト”を重視し、オール薬剤師で地域医療への貢献を目指す~
患者さんへの薬学的ケアの充実と処方医や保険薬局の負担軽減などを目的に、院外処方箋における事前合意プロトコルを導入する医療機関が増えている。独立行政法人国立病院機構金沢医療センター(石川県金沢市・554床)では、薬剤部が中心となり、2018年9月から運用を開始。“患者ファースト”の視点を取り入れることで医薬連携の好ツールとしても発展しつつある。同センターの事例を通し、院外処方箋の事前合意プロトコルが地域医療にもたらした成果について紹介する。

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C-Pharmacy-3神戸大学医学部附属病院 薬剤部

PDF 院内から地域へと広がる薬剤師によるポリファーマシー対策(731KB)

  • 薬剤部 教授 薬剤部長 矢野 育子 先生
  • 薬剤部 主任 木村 丈司 先生
  • 薬剤部 先生 高橋 知子 先生

高齢化を背景に、より良い薬物治療を提供するための取り組みとしてポリファーマシー対策が注目されている。2018年5月には、厚生労働省が「高齢者の医薬品適正使用の指針」を公表し、その中でポリファーマシーの概念を「単に服用する薬剤数が多いのみならず、それに関連して薬物有害事象のリスク増加、服用過誤、服薬アドヒアランス低下等の問題につながる状態」と明記した。そのような中、神戸大学医学部附属病院(神戸市・934床)薬剤部では、全国に先駆けてポリファーマシー対策に取り組んだ。2014年から薬剤師外来、病棟におけるポリファーマシーに関する介入を開始し、さらには地域へと活動を広げつつある同院の取り組みを紹介する。

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C-Pharmacy-4名古屋市立大学病院

PDF シームレスでより良い薬物治療を実現するために(1066KB)

  • 病院長補佐 薬剤部 薬剤部長 木村 和哲 先生
  • 薬剤部 副薬剤部長 江崎 哲夫 先生
  • 薬剤部 地域連携主任薬剤師 近藤 祐樹 先生

~入退院支援と保険薬局へのサポート体制の確立~
医療機関の機能分化が進む中、各医療機関がそれぞれの特色をいかしながら、一人ひとりの患者さんに対して適切な医療をシームレスに提供することが目指されている。その実現に不可欠なのが医療連携だ。名古屋市立大学病院(名古屋市・800床)薬剤部では、患者さんの入退院支援、保険薬局をサポートするためのネットワークの設立など、より良い薬物治療を継続させるための活動を行っている。患者サービスと医療の質の向上、医療連携の推進など、多くのメリットが期待できる同院の取り組みについて紹介する。

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C-Pharmacy-5社会医療法人仁愛会 浦添総合病院

PDF 調剤テクニシャンの導入により薬剤師の対物業務効率化と対人業務促進へ(770KB)

  • 薬剤部 部長 翁長 真一郎 先生
  • 薬剤部 科長 浜元 善仁 先生
  • 薬剤部 主任 宮里 弥篤 先生
  • 薬剤部 主任 川上 博瀬 先生

2010年4月30日付け厚生労働省医政局長通知(医政発0430第1号)において、チーム医療への積極的な参画など、臨床的なアウトカムを得るための薬剤師が取り組むべき業務が明確化され、対人業務の充実が喫緊の課題となった。浦添総合病院(沖縄県浦添市・334床)では、2013年から薬剤部に調剤テクニシャンを導入し、薬剤師の対物業務の効率化を推進、病棟業務やチーム医療への参画など対人業務に注力できる環境を構築してきた。ここでは、その経緯やこれまでの成果、今後の課題などを紹介する。

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C-Pharmacy-6医療法人萬田記念病院 糖尿病センター

PDF 薬剤師の療養指導参画と服薬支援のための「担当薬剤師制」(754KB)

  • 萬田記念病院 院長 種田 紳二 先生
  • 萬田記念病院 薬局長 中野 玲子 先生

薬剤師が病棟業務を行うことが日常となる中、慢性疾患を中心に継続的にかかわることに対して注目が集まっている。糖尿病診療に特化する萬田記念病院(札幌市・89床)では15年ほど前から全国でも珍しい「担当薬剤師制」を導入し、継続的な支援に取り組んできた。同病院の事例を通し、担当薬剤師制がもたらす服薬支援をはじめとするメリットについて紹介する。

掲載している情報は、取材時もしくは掲載時のものです。

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