第27号 2018年3月発行

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PDF 地域医療に根差した人材育成(2493KB)

  • 福井大学 教授 福井大学医学部附属病院 薬剤部長 後藤 伸之 先生
  • 藤田保健衛生大学病院 薬剤部 部長 山田 成樹 先生
  • 大阪府済生会中津病院 薬剤部 部長 萱野 勇一郎 先生
  • 株式会社アインメディオ 常務取締役 営業部長 宮崎 明 先生
  • アイン薬局 岐阜大学店 薬局長 名古屋第2ブロック長 田中 美幸 先生
  • アイン薬局 豊橋東店 薬局長 杉山 純子 先生
  • 株式会社大新堂 フタツカ薬局 中央市民病院前 薬局長 栗谷 和典 先生

~病院による「地域包括ケアを担う薬局薬剤師」のための研修制度~
地域包括ケアシステムの構築が進む中で、薬剤師に求められる役割は大きく変化している。入院・外来・在宅を通じて、安全かつ継続性のある薬物療法を提供するためには、地域医療に根差した薬剤師の育成が必要であり、特に、薬局薬剤師には在宅を含めたチーム医療の一員として、高度な薬学的管理を実践できる知識とスキルが求められる。そのような中、病院と保険薬局との連携による薬局薬剤師のスキルアップを目的とした長期間の研修制度が注目されている。本座談会では、薬局薬剤師研修制度を導入している藤田保健衛生大学病院(愛知県豊明市・1,435床)と大阪府済生会中津病院(大阪市・712床)における研修制度の目的やプログラムの特色を紹介するとともに、研修を受ける薬局薬剤師を交えて研修の課題や成果などを話し合う中から、地域包括ケアに向けた人材育成のあり方を展望する。

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C-Pharmacy-1上尾中央総合病院 薬剤部

PDF 入院から外来・在宅まで、シームレスな薬学的ケアの提供(820KB)

  • 薬剤部 部長 増田 裕一 先生
  • 薬剤部 主任 土屋 裕伴 先生
  • 薬剤部 日野 亜莉沙 先生
  • 薬剤部 齋藤 由貴 先生

~「おくすり外来」による継続的支援と取り組みの成果~
近年、病院薬剤師の基幹業務として病棟薬剤業務が質・量ともに充実し、チーム医療における薬剤師の存在感が高まってきた。その一方で、病院薬剤師の新たな業務展開として注目されているのが薬剤師外来である。がん化学療法などの特定の疾患や療法を対象とした薬剤師外来が多い中で、上尾中央総合病院(埼玉県上尾市・733床)では幅広い患者さんを対象にした「おくすり外来」をはじめ様々な外来薬剤師業務を展開し、入院から外来、さらには在宅までシームレスな薬学的ケアの提供を目指している。同院における薬剤師外来の実践とその成果、今後の展望を取材した。

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C-Pharmacy-2大分大学医学部附属病院 薬剤部

PDF 大学病院薬剤部が具現化する地域医療への貢献(1394KB)

  • 薬剤部 教授・薬剤部長 伊東 弘樹 先生
  • 薬剤部 副薬剤部長 佐藤 雄己 先生

~スキルアップ支援と情報共有による薬物療法の適正化と安全性向上~
地域完結型医療への転換を目指した医療機能の分化と連携、地域包括ケアシステムの構築が進む中で、地域全体の薬物療法の安全性、有効性の向上における薬剤師の役割は重要性を増している。こうした現状を踏まえて、大分大学医学部附属病院(大分県由布市・618床)薬剤部では、薬局薬剤師を対象としたフィジカルアセスメント講習会の開催や院外処方箋への検査値の記載のほか、薬剤師不足にある地域病院への人的支援や相談窓口の開設など、地域に目を向けた様々な活動を展開している。大学病院薬剤部による地域医療への貢献のあり方について取材した。

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C-Pharmacy-3医療法人沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院 薬剤部

PDF チーム医療、地域医療に貢献する臨床薬剤師の育成(942KB)

  • 薬剤部 部長 仲鉢 英夫 先生
  • 薬剤部 宮田 祐一 先生

~主体性と問題解決能力を育む人材育成プログラム~
薬剤師への社会的ニーズが高まる中で、臨床薬剤業務およびチーム医療の実践能力を備えた薬剤師の育成が課題となっている。湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市・619床)薬剤部は、日常業務を通じた実践能力の強化とともに、法人グループ内の離島・へき地の病院薬剤師と共に学ぶWeb症例検討会をはじめとした人材育成プログラムの充実に力を入れている。ファーマシューティカルケア(患者のQOLを向上させる確実な結果を目的とした責任ある薬物治療の提供)の実践を目標に掲げ、主体的に行動する薬剤師の育成を目指す同院の取り組みを取材した。

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C-Pharmacy-4公益財団法人 天理よろづ相談所病院

PDF リウマチチーム医療の推進と薬剤師の役割(1474KB)

  • 総合内科 部長 八田 和大 先生
  • 薬剤部 部長 上田 睦明 先生
  • 薬剤部 副部長 奥野 智之 先生
  • 薬剤部 リウマチ登録薬剤師 雪矢 良輔 先生

~リウマチ登録薬剤師による薬剤師外来の取り組み~
関節リウマチ(RA)の薬物治療は、新規薬剤の登場で治療の成果が上がる一方で、多職種による総合的な患者支援の必要性が高まっている。天理よろづ相談所病院(奈良県天理市・715床)は、リウマチチームの結成に続き、2016年3月よりリウマチ登録薬剤師による薬剤師外来を開設。生物学的製剤導入を検討する患者さんを対象に、生活スタイルや治療に対する考え方、経済面などを聴き取ったうえで適切な製剤を選択し、医師に処方提案している。これにより、患者主体の医療に貢献するとともに、医師の負担軽減にもつなげている。同院におけるリウマチチーム医療の現状と薬剤師の役割について、総合内科部長の八田先生を交えてお話を伺った。

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C-Pharmacy-5一般社団法人仙台市薬剤師会

PDF 地域薬剤師会が発信する地域密着型薬局のあり方(1014KB)

  • 会長 北村 哲治 先生
  • 副会長 高橋 將喜 先生
  • 常務理事 鎌田 裕 先生

~「ハートヘルス プラザ」による健康サポート推進~
地域包括ケアシステム構築において、保険薬局には地域住民の身近な健康相談窓口としての役割が期待されており、2016年4月には「健康サポート薬局」が施行された。これに先行する形で、仙台市薬剤師会では、地域に密着した健康情報拠点を「ハートヘルス プラザ」と名付け、活動を展開。認知症をモデルケースに早期発見や服薬継続支援のノウハウを確立すると、2016年度からは「うつ」への取り組みを開始、禁煙や感染症予防にも対応を拡大する計画である。行政や関係機関との連携のもと、地域住民の健康サポートに取り組む同会の活動と今後の展開について取材した。

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C-Pharmacy-6広島市立広島市民病院 薬剤部

PDF 地域医療連携における薬剤情報の共有(831KB)

  • 薬剤部 薬剤主任部長 開 浩一 先生
  • 薬剤部 教育・学術責任者 吉川 明良 先生
  • 薬剤部 薬剤師 齋藤 綾 先生
  • 薬剤部 薬剤師 森田 春香 先生

~「薬剤情報提供書」を用いた転院時の取り組み~
全国各地で地域医療連携が推進される中、治療経過を左右する薬剤情報の共有は、優先されるべき取り組みの一つである。広島市立広島市民病院(広島市・743床)薬剤部では、脳神経外科病棟において転院時に「薬剤情報提供書」を用い、転院先の医療機関に正確な薬剤情報を提供している。それは急性期から回復期、維持期までシームレスな治療を行う上で、重要な役割を担うものだ。また、その一方で保険薬局との連携を推進するためにさまざまな方策を打ち出してきた。「薬剤情報提供書」活用の経緯と現状、および薬剤部の薬薬連携に対する取り組みと展望について取材した。

掲載している情報は、取材時もしくは掲載時のものです。

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