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第25号 2017年3月発行

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PDF 病院と在宅をつなぐシームレスな薬学的管理(1547KB)

  • 社会福祉法人東京有隣会 有隣病院 薬剤科長 近藤 幸男 先生
  • 霧島市立医師会医療センター 薬剤部 調剤室長 岸本 真 先生
  • 三重ハートセンター 薬局長 高井 靖 先生
  • 五日市記念病院 技術部・臨床薬剤科 科長 荒川 隆之 先生
  • 株式会社ナチュラルライフ らいふ薬局 在宅専任薬剤師 中村 薫 先生

~地域包括ケアシステムにおいて薬剤師に求められるもの~
地域包括ケアシステムに象徴される地域完結型の医療提供体制の整備に伴い、薬剤師が社会から求められる役割は大きく変化している。入院・外来・在宅を通じて安全かつ有効な薬物療法を継続的に提供するためには、薬薬連携をはじめ地域の多職種による情報共有が不可欠であるが、病院薬剤師は入院中の薬物療法の情報を在宅チームにいかに提供するべきか、また、保険薬局薬剤師が在宅チームの一員として果たすべき役割をどのように考えればよいのだろうか。今号の特集では、全国で精力的に薬剤師業務の連携を模索している先生方にお集まりいただき、病院と在宅を相互につなぐシームレスな薬学的管理のための各施設の取り組みと、そこから浮かび上がる課題を共有した上で、今後必要とされる方策について討議していただいた。

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C-Pharmacy-1愛媛大学医学部附属病院 薬剤部/愛媛県薬剤師会

PDF 薬薬連携によるエビデンスの創出と発信(1084KB)

  • 愛媛大学医学部附属病院 教授/薬剤部長 荒木 博陽 先生
  • 副薬剤部長 田中 守 先生
  • 安永 大輝 先生
  • 愛媛県薬剤師会 専務理事 みなら薬局 堀尾 郁夫 先生

~プレアボイドシステム構築と経済学的評価~
地域医療連携が推進される中で、患者さんの薬物療法や薬剤師による薬学的管理は、施設の枠を超えてシームレスに継続されることが必要な時代になった。愛媛大学医学部附属病院(愛媛県東温市・644床)薬剤部は、薬薬連携の推進を重要なテーマとして、病院と保険薬局による双方向の情報共有のための様々な仕組みを作るとともに、薬学的介入事例を収集・蓄積・共有するプレアボイドシステムを愛媛県薬剤師会と共同で開発、薬剤師業務の経済学的評価にも取り組んでいる。薬薬連携で目指す薬剤師のレベルアップとリテラシー育成、薬剤師業務のエビデンス創出の取り組みについて取材した。

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C-Pharmacy-2東京都立多摩総合医療センター 薬剤科

PDF 入院サポートセンターにおける薬剤師の役割(1024KB)

  • 薬剤科長 阿部 和史 先生
  • 課長代理 河内 智美 先生

~入院前から始まるチーム医療で安心・安全な医療の提供を目指す~
病院の機能分化が急速に進む中、急性期医療においては高度な医療を安全かつ効率的に行うことが求められているが、それを補う形で、入院や手術にあたり様々な不安を抱える患者・家族が安心して医療を受けるための支援体制の構築も進みつつある。多摩総合医療センター(東京都府中市・756床)は、入院前から多職種がチームとなって患者さんを支援する「入院サポートセンター」を開設、薬剤師は医療秘書と連携を図り、持参薬の確認と術前中止薬のスクリーニング、副作用歴やアレルギー歴の把握により、入院後の手術中止や延期の防止、安全の確保などに重要な役割を果たしている。同院における患者支援の取り組みについて取材した。

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C-Pharmacy-3独立行政法人地域医療機能推進機構 京都鞍馬口医療センター 薬剤科

PDF チーム医療の実践を通じた人材育成と臨床研究への取り組み(1142KB)

  • 薬剤科長 国府 孝敏 先生
  • 副薬剤科長 上田 久美 先生
  • 主任 がん専門薬剤師 北澤 文章 先生
  • 病棟専任薬剤師 角 陽子 先生

~臨床と研究の両輪で患者さんへの貢献を目指す~
チーム医療の推進とともに薬剤師の活動範囲が広がりをみせる中で、薬剤師のさらなる資質の向上および様々な領域における薬学的専門性の発揮による患者さんへの貢献が求められている。京都鞍馬口医療センター(京都市・300床)は、臨床薬剤業務およびチーム医療への参画を通じて他職種との信頼関係を構築するとともに、人材育成のための環境を整備してきた。また、医師との共同、大学との連携による臨床研究体制を構築し、数々の研究成果を上げている。臨床での実践をベースにした人材育成と臨床研究への取り組みをテーマに取材した。

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C-Pharmacy-4名古屋第二赤十字病院

PDF ITの活用による医療の質向上とリスクマネジメント(1033KB)

  • 薬剤部長 上級医療情報技師 木下 元一 先生

~情報システムの構築と有効活用に向けた取り組み~
医療情報システムは、医療の質向上と安全性向上を支える基盤としてなくてはならないものとなった。近年では、その応用範囲は地域の保健・医療・福祉を包括する情報連携ネットワークへと拡大している。名古屋第二赤十字病院(名古屋市・812床)薬剤部は、この流れの中で、戦略的にIT技術を活用し、業務の効率化および薬物療法のリスクマネジメントに成果を上げてきた。同院における活用例を紹介するとともに、医療情報システム構築のポイントについて、薬剤部長の木下元一先生にお話を伺った。

掲載している情報は、取材時もしくは掲載時のものです。

掲載している情報は、取材時もしくは掲載時のものです。

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