Webセミナー

花粉症治療2015

【演者】

福井大学　耳鼻咽喉科・頭頸部外科　教授
藤枝 重治 先生

近年、アレルギー疾患の増加がマスコミで取り上げられ、2～4月のスギ花粉飛散期には、連日スギ花粉症に関する記事やニュースに遭遇し、花粉症治療に対する関心も高まってきている。スギ花粉症の治療に関して「鼻アレルギー診療ガイドライン」（2013年版）では、次のように述べられている。「例年、強い花粉症症状を示す症例では初期療法を勧める。予測される花粉飛散量と、最も症状が強い時期における病型、重症度を基に用いる薬剤を選択する」。実際には、第2世代抗ヒスタミン薬を中心とした初期治療が一般的になってきているが、近年、各種の臨床試験により、花粉の飛散状況によって治療効果がどのように変化するのか判明してきた。また根治治療としては最近認可された舌下免疫療法があり、今後治療実績の蓄積が待たれるところである。
本セミナーでは、花粉症の発症・治療・予防に関して我々のデータと報告されている最新の論文を元に、花粉症治療についてのTopicsを紹介する。