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スギ・ヒノキ花粉症対策2025

【演者】

徳島大学大学院医歯薬学研究部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野　教授
北村 嘉章 先生

スギ花粉症は増加の一途をたどり、有病率が約4割の国民病となっています。また低年齢化が進み、小児患者の増加が顕著です。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は「花粉症重症化ゼロ作戦」という啓発活動を開始し、2030年までに花粉症の重症化ゼロを目指しています。また政府も花粉症対策3本柱として，発生源対策，飛散対策，発症・曝露対策を打ち出しました。その初期集中対応パッケージの中でスギ花粉症舌下免疫療法治療薬の倍増が掲げられていますが、現在も増量期製剤の限定出荷が続いています。そのため症状を重症化させないためには花粉飛散早期からの対策である初期療法が重要になります。本講演では、花粉飛散予測と抗ヒスタミン薬による初期療法、最新の花粉症治療など、「鼻アレルギー診療ガイドライン2024」を踏まえながら、2025年のスギ・ヒノキ花粉症対策について解説していきます。