Webセミナー
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糖尿病
チルゼパチドへの期待
~医学と糖尿病を持つ人への医療学効果~
【ライブ配信】 2024年6月5日(水) 18:00 ~ 18:40(終了) / 18:50 ~ 19:30(終了)
※①②は同様の講演内容です
特別講演 チルゼパチドへの期待
~医学と糖尿病を持つ人への医療学効果~
【演者】
奈良県立医科大学 医師・患者関係学講座 教授
石井 均 先生
昨今、糖尿病薬物治療の進歩により血糖マネージメント目標に到達することの可能性が高くなっている。しかも、体重増加、低血糖などの望ましくない作用の少ないもの、あるいは合併症リスク軽減作用を持つものが登場している。すなわち医学的に望ましい効果がより明確になり、治療オプションが多様化している一方、患者ではなく糖尿病を持つ人(PwD:person with diabetes)という認識の重要性が強調されており、薬物治療を含めた治療法の選択と決定においては、「糖尿病を持つ人本位の治療方針の選択」の重要性が増している。
「糖尿病を持つ人本位の治療」による「血糖マネージメント目標達成」のためには、PwDの価値観や医療者と関係性を大切にする糖尿病医療学の観点が必要である。本日は、チルゼパチドの臨床試験、処方経験をもとに医学的有効性、安全性を解説したうえで、QOLや治療満足度に与える影響を論じ、医学と医療学の観点から本剤への期待を紹介したい。