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糖尿病
本邦の2型糖尿病治療におけるSGLT2阻害薬の位置づけ
【ライブ配信】 2016年11月8日(火) 19:00 ~ 19:40(終了)
【オンデマンド配信】 2016年11月9日(水) 17:00 ~ 2016年11月17日(木) 24:00 (終了)
本邦の2型糖尿病治療におけるSGLT2阻害薬の位置づけ
【演者】
京都府立医科大学大学院医学研究科 内分泌・代謝内科学 教授
福井 道明 先生
2型糖尿病患者数は今なお増え続けていますが、合併症予防のための適切な治療を行う必要があります。治療の基本は食事・運動療法です。経口血糖降下薬は7種類ありますが、使用する際病態に応じた薬剤を選択する必要があります。経口血糖降下薬を選択する際はまず血糖降下作用、低血糖のリスクの有無、体重に対する影響などを考慮します。SGLT2阻害薬は血糖のみならず体重も減少させる薬剤で、多くの動脈硬化リスクに影響を与えます。実際にSGLT2阻害薬を使用した大規模研究において心血管死や腎イベントに影響を与えることが証明されました。SGLT2/SGLT1阻害の選択性が薬剤間の違いをもたらす可能性があります。選択性が低いことで消化管での糖の吸収をゆるやかにし、食後高血糖改善作用が期待できます。心筋に対する作用に関しては今後検討を要すると思われます。
2型糖尿病の治療において、いずれの薬剤(特にSGLT2阻害薬)を使用する場合も食事、運動療法を継続して行うことが重要であると考えます。