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DPP-4阻害薬はどうして効くのか、糖代謝調節ペプチドとの関連からわかったこと

【演者】

宮崎大学医学部内科学講座 神経呼吸内分泌代謝学分野　教授
中里 雅光 先生

DPP-4阻害薬は、食後に分泌されるGLP-1の分解を抑えることにより作用する糖尿病治療薬である。実臨床で処方され始めて5年が経ち、その効果が機序の面からも明らかになってきた。DPP-4阻害薬にはDPP-4の基質となり薬剤自体が分解されるものと、DPP-4と結合して酵素活性を抑制するものに分類される。DPP-4阻害薬服用後のインスリンやグルカゴンおよびもう一種類のインクレチンであるGIPの変動も立証されている。DPP-4阻害薬がどのようにして効くのか、これらのホルモンの分泌動態の変動から理解できるようになった。本講演では、私達の研究報告も含めて講演したい。