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SGLT2阻害薬の安全性③（心血管系への影響）

【演者】

東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 先進倫理医科学分野　教授
吉田 雅幸 先生

SGLT2阻害薬は、過剰なグルコースを尿中に排泄させる新しい作用機序を有する経口糖尿病治療薬である。この薬剤は血糖低下作用に加え、体重、血圧、脂質への影響など、その多面的な作用が示唆されている。わが国においては、本年4月に臨床使用が可能となり約半年が経過しているが、その間には「SGLT2阻害薬の適正使用に関する Recommendation 」が公表されるなど、使用に際しては一層の注意が必要である。
本講演ではSGLT2阻害薬の安全性、特に心血管系への影響に焦点をあてて、SGLT2阻害薬を適正に使用するうえでの注意点について国内外の知見から考察したい。