A.
併用注意の薬剤は以下のとおりです1)。
・糖尿病用薬:スルホニルウレア系薬剤、速効型インスリン分泌促進剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、ビグアナイド系薬剤、チアゾリジン系薬剤、GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害剤、インスリン製剤等
併用により血糖降下作用が増強されるおそれがあります。低血糖症状が起こるおそれがあるので、患者の状態を十分観察しながら投与してください。特に、スルホニルウレア系薬剤又はインスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するため、これらの薬剤の減量を検討してください。
・血糖降下作用を増強する薬剤:β-遮断剤、サリチル酸剤、モノアミン酸化酵素阻害剤等
併用により血糖降下作用が増強されるおそれがあります。更に血糖が低下する可能性があるため、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与してください。
・血糖降下作用を減弱する薬剤:アドレナリン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン等
併用により血糖降下作用が減弱されるおそれがあります。血糖が上昇する可能性があるため、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与してください。
・QT延長を起こすことが知られている薬剤:クラスIA抗不整脈薬(キニジン硫酸塩水和物、プロカインアミド塩酸塩等)、クラスIII抗不整脈薬(アミオダロン塩酸塩、ソタロール塩酸塩等)
これらの薬剤は単独投与でもQT延長がみられており、テネリアの併用によりQT延長等が起こるおそれがあります。テネリアについて、海外のQT/QTc評価試験で40mg投与時にはQT延長は認められていませんが、160mg(※)を投与した時のtmax付近における高濃度領域で一過性に軽度のQT延長が報告されています。
(※)テネリアの用法及び用量は、「通常、成人にはテネリグリプチンとして20mgを1日1回経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら40mg1日1回に増量することができる。」です。
参考資料: |
1) |
インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 7.相互作用 |
[管理番号:9866]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます