カナグルQ&A

Q.2型糖尿病に対する血糖コントロールの改善を目的とする場合の、腎機能障害患者へのカナグルの投与は?

A.
カナグルはSGLT2阻害作用により腎臓でのグルコース再吸収を抑制し、血中に過剰に存在するグルコースの尿中排泄を促進することにより、HbA1c等を改善する作用を持ちます。
この作用機序の面から、高度腎機能障害患者や透析患者では効果が期待できないため投与を避け、中等度腎機能障害患者では効果が十分に得られない可能性があるため投与の必要性を慎重に判断してください1)2)

また、カナグルの投与により血清クレアチニンの上昇またはeGFRの低下がみられることがあるので、腎機能を定期的に検査してください。腎機能障害患者においては経過を十分に観察して下さい3)
血糖コントロール改善を目的として使用している患者においては、継続的にeGFRが45mL/min/1.73m2未満に低下した場合は投与の中止を検討し3)、高度腎機能障害に至った場合は投与を中止してください2)

<補足>
カナグルの投与目的が2型糖尿病を合併する慢性腎臓病であれば、投与中にeGFRが30mL/min/1.73m2を下回った場合でも、必要と判断されれば投与を継続することが可能です2)

電子化された添付文書 9.特定の背景を有する患者に関する注意に、2型糖尿病患者の血糖コントロール改善を目的とした使用に対して、以下の記載があります。

9.2 腎機能障害患者
9.2.1 高度腎機能障害患者又は透析中の末期腎不全患者(抜粋)
<2型糖尿病>
血糖コントロール改善を目的に投与しないこと。本剤の血糖低下作用が期待できない。
9.2.2 中等度腎機能障害患者
<2型糖尿病>投与の必要性を慎重に判断すること。本剤の血糖低下作用が十分に得られない可能性がある。
参考資料: 1) インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 6.特定の背景を有する患者に関する注意
2) インタビューフォーム Ⅴ.治療に関する項目 2.効能又は効果に関連する注意
3) 電子化された添付文書 8.重要な基本的注意 

[管理番号:16751]

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