Q.カナグルが腎保護作用に働くことが推定される機序は?
A.
カナグルは、ナトリウム-グルコース共輸送体(SGLT)2を選択的に阻害することにより、腎臓でのグルコース再吸収を抑制します。
また、カナグルによるSGLT2 阻害は、ナトリウム再吸収抑制にも働きます。その結果、遠位尿細管へのナトリウム送達が増加すると、尿細管糸球体フィードバックの破綻で上昇した糸球体内圧が低下し、過剰ろ過による尿中アルブミン排泄増加を抑制すると考えられます。
加えて、ポドサイトの脱落抑制やメサンギウム領域拡大の抑制、尿細管での低酸素ストレス軽減による腎の炎症抑制等、複合的な要因により、長期的な腎保護作用に働くことが推定されます1)。
参考資料: |
1) |
電子化された添付文書 18.薬効薬理 |
[管理番号:16722]
※電子添文はこちらよりご覧いただけます
「製品Q&A」は、医療関係者の皆様からよくご質問頂く事項をとりまとめたものです。
製品の適正使用に関する参考情報であり、すべての事例にあてはまるものではございません。
そのため、本Q&Aの利用に伴って生じた結果につきましては責任を負いかねますのでご了承ください。
その他のお問い合わせは、弊社くすり相談センターまたは担当MRにいただきますようお願いします。