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保険薬局トレンドリポート

積極的に学生にアプローチし、他社にはない自社の魅力と強みをアピール

株式会社大賀薬局 代表取締役 副社長 大賀 崇浩氏

株式会社大賀薬局
代表取締役 副社長
大賀 崇浩氏

(福岡県福岡市)


福岡市を中心に調剤薬局やドラッグストアを展開している「大賀薬局」。創業は今から113年前にあたる、1902年(明治35年)。「従業員満足、お客さま満足」を経営理念に掲げる同社は、新卒採用では例年30名前後が入社するなど活発なリクルーティング活動でも注目を集めています。そこで、今回は「優秀な人材確保とその後の人材育成が顧客満足、そして企業成長の根幹をなしている」と語る、代表取締役 副社長の大賀 崇浩氏に同社の採用活動の内容を中心に伺いました。

若手薬剤師がリクルーターとして学生に接触

—売り手市場と言われている、現在の薬局業界において、貴社では毎年30名前後の優秀な薬剤師の新卒採用を行い、業界内でも話題を集めています。大手には劣らない、その人材確保のポイントをぜひお聞かせください。

大賀氏:
今年(平成28年度)も当社では43名の新卒の薬剤師に入社頂きました。中途採用は約30名。年間で70名の人材を確保できているということは、この売り手市場と呼ばれるなかでありがたいことですね。弊社は組織的な規模でいったら、大手さんにはかないません。けれど、視野をきちんと学生さんに向け、視点の先には会社を今後どう発展させていくかというヴィジョンを明確に持っています。そうしたことが採用の成功につながっているのではないでしょうか。

—具体的にどのようなリクルーティング活動をされているのでしょうか。

大賀氏:
弊社の場合は、現在、15名の薬剤師が採用担当としてリクルーターを兼務しています。リクルーターが学校へ出向き、「この薬剤師だったら」と思える学生に直接アプローチをするんです。リクルーターになっているのはほぼ1~3年目の若手薬剤師で、自ら手を挙げた社員です。「うちの薬局はこんな考えでやっている。だから、あなたみたいな存在が欲しいんだ」と、自社の魅力と同時に、なぜ、あなたにアプローチしているかの理由をきちんと相手に伝える。そして、働くイメージを学生に掴んでもらえるようにしています。

—学生からのアプローチを待つのではなく、リクルーターからのアプローチがカギとなっているのですね。薬局業界でこうした方法をとっている企業は珍しいかもしれません。

大賀氏:
まず、今の学生がどんな視点で企業を選んでいるのか、そこを知ることが大切だと我々は考えたんです。長引く不況の中で、学生に限らず多くの社会人が完全に安定志向になっています。なりたい職業の1位が公務員という時代ですから。当然、薬局に就職する際も大手志向になるのは当然です。そうしたとき、我々のような中小はどうしたらいいか、それを考えた結果のことです。来てほしい学生に、直接当社の強みや魅力をアピールする。お互いに納得した上で入社を迎えたい。それが一番だと思っています。今の学生さんは、キャリアアップよりスキルアップを重視している人が多いのが実情です。ですから、薬剤師としてどんなスキルを磨けるかなど一人ひとりが求めていることに合った内容を伝えます。特に女子学生さんには、働く環境、福利厚生といったことを重点的にお話しています。もちろん、中にはバリバリ働きたいという学生さんだっています。そうした方には、「入社○年後に店長になった人も」など、先輩事例を伝えて、その人にとっての将来像を描きやすくします。

—マンツーマンのアプローチならではですね。

大賀氏:
受け身ではなく、かといって真正面からガンガン行くのでもなく、学生さんに合わせていろんな方向からアプローチすることが大切なのではと。まず、学生さんに弊社に興味をもってもらわないと何も始まらないですから。

ドラマの配信やユニークな名刺などで自社の魅力を発信

—採用につながることで、リクルーティング以外で力を入れていることはどんなことがありますか。

大賀氏:
Webを充実させることですね。学生さんだけでなく、その親御さんも自分の子どもがどんな企業で働くのかをホームページで確認されることもあるだろうと、「ここなら大丈夫」と安心して頂けるようホームページのリニュアルをはかりました。確かな情報、誠実な思い、企業としての現在、過去、未来を分かりやすく、見やすく提示する。そうしたことを意識しています。実は、うちでは、ほかにも面白いこといろいろやっているんですよ。今、進行中なのは弊社の薬局を舞台にしたyoutubeによるネット配信のドラマの制作です。

—ドラマを作っているとは驚きです。

採用につながることで

大賀氏:
30分の3話シリーズのヒューマンコメディドラマなのですが、調剤薬局のことや薬剤師の仕事をもっと広く多くの方々に知ってもらうのが目的です。主演の俳優さんもオーディションをして選んでいますし、社員もエキストラで登場します。撮影現場はそりゃ、大盛り上がりでした。10月からネット配信する予定なので、ぜひこれをお読みになった方もご覧になってください。あとは、うちの採用担当者の名刺もユニークです。「11のキーワードで見る大賀薬局」として、「年間100時間の研修プログラムを実施」「薬剤師のその先にあるキャリアアッププランを支援」「1店舗あたりの薬剤師数№1」など、大賀薬局で働く際のキーポイントとなる11項目を名刺の裏に記しています。他社にはない、大賀薬局の強みをしっかりと浮き上がらせるのが狙いです。昨年の名刺はそれぞれ4種類の絵柄を用意しました。4枚合わせるとひとつの絵柄が完成するようになっているんです。弊社を知ってもらうには、多くの社員に会って話をしてもらうことが重要になりますので、うちの社員の名刺をみんなが集めたくなるよう、4人のリクルーターに会って絵柄をコンプリートさせたいと思ってもらえるようになっています。ちょっとしたゲームみたいでおもしろいでしょ?次はさらに進化させて組み立て式になるものを考案中です。

 
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