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保険薬局トレンドリポート

保険薬局トレンドリポート

地域を支える在宅医療、HIT(在宅輸液療法)調剤サービスへの取り組み

株式会社日本生科学研究所 医薬事業本部 本部長 佐藤 安紀子 先生(写真:左から2番目) 株式会社日本生科学研究所 在宅医療部 部長 中野 宜範 先生(写真:右) 株式会社日本生科学研究所 日生薬局 大井町店 管理薬剤師  森谷 慶史 先生(写真:右から2番目) 株式会社日本生科学研究所 HIT調剤推進センター 能登 将義 先生(写真:左)  
株式会社日本生科学研究所
医薬事業本部 本部長 佐藤 安紀子 先生(写真:左から2番目)
 
株式会社日本生科学研究所
在宅医療部 部長 中野 宜範 先生(写真:右)
 
株式会社日本生科学研究所
日生薬局 大井町店 管理薬剤師 森谷 慶史 先生
(写真:右から2番目)
 
株式会社日本生科学研究所
HIT調剤推進センター 能登 将義 先生(写真:左)
 
(東京都品川区)
首都圏の大学病院、大型総合病院の門前を中心に保険薬局を展開している日生薬局は、都心部での在宅医療に取り組んでいることでも知られています。大井町店は東芝病院の門前薬局として地域に密着しながら、HIT(在宅輸液療法)調剤サービスを含む在宅医療を積極的に実施しています。その具体的な取り組みについてお話を伺いました。
0歳から亡くなるまで患者さまのサポートを目指す、地域トータルケアのなかでの在宅医療
—貴店は日生薬局グループのなかでもHIT調剤サービスを含めた在宅医療を行っていることで知られています。まず、在宅医療に取り組まれた背景について教えていただけますでしょうか。

無菌調剤室 中野先生:
 弊社の中核をなしているのは調剤事業ですが、保健事業や介護事業、保育事業にも力を入れております。会社のモットーとして、0歳から亡くなるまで患者さまをサポートする「地域トータルケア」を目指しており、その一環として在宅医療を推進しています。大井町店では、東芝病院さんからの声かけもあり、在宅医療への参加を検討したのがはじまりです。HIT調剤サービスも含めた在宅医療を行うことが前提でしたので、薬局内に無菌調剤室を設置し、輸液の調剤が行えるようにしました。もちろん、東芝病院以外の患者さまも想定し、近隣のクリニックを廻り、一般調剤のほか、HIT調剤を行っていることをアピールしました。その結果、徐々に認知度も上がってきました。東芝病院をはじめ、他病医院などで退院カンファレンスも行い、薬薬連携を推進しています。


患者さまやご家族、他の医療スタッフとも密に連携

—実際の取り組み内容について教えてください。

森谷先生:
 当店では現在、薬剤師7名、事務2名、管理栄養士1名、患者さま対応などを行うホールスタッフ1名の計11名が勤務しています。そのなかで在宅医療は能登と私の2名が担当しています。輸液調剤と一般調剤(PEGを含む)の患者さまは35名いらっしゃり、在宅調剤は、1日5~10件、月の訪問件数は、140件ほどになります。

能登先生:
 当店では、お薬だけではなく、輸液ルートや針などもお届けします。ほとんどの場合、介護をするご家族がそれらを使うわけですが、退院前に病院で使い方のレクチャーを受けているとはいえ、いざ、ご自身で輸液を投与するのはなかなか難しいものです。ですので、初回はホームヘルパーさんや訪問看護師と一緒に訪問して説明を行います。また、患者さまの病状や状態を見ながら、訪問時間をご家族と決めるなどします。時には、輸液ポンプなどの機材の使い方や痰の吸引方法などを聞かれることもあります。そんなときに、ていねいに答えられるよう勉強も欠かせません。


—訪問時に特に気をつけている点はどのようなことでしょうか。

店内の様子 能登先生:
 HITを提供している患者さまは高カロリー輸液などの栄養剤が処方されている方が多いので、水分量をチェックしたり、感染症を起こしていないか確認します。また、お薬がきちんと飲まれているか残薬の確認を行います。患者さま本人の様子だけではなく、ご家族から話を聞き、気になることがあれば主治医にかならずフィードバックするようにしています。訪問時以外でも訪問看護師さんから薬に関する相談を受ければ、投薬しやすいように一包化するなど、患者さまをとりまく方々と連携し、在宅介護をサポートしています。ただ処方された薬を届けるだけではなく、患者さまとより深くかかわっていくという実感があります。


—患者さま本人はもちろん、そのご家族や他の医療スタッフとの関わりも密接なのですね。

能登先生:
 以前、重度の便秘だった患者さまにグリセリン浣腸が処方されたことがありました。お届けに行くと、患者さまから「浣腸はイヤだ…」と相談されました。そこで、「腸閉塞の心配も考えられることから処方されたのだと思いますよ」とお話ししたのです。病院でも説明があったはずですが、患者さまは納得していなかったのでしょう。患者さまのお話をゆっくり聞くことで、浣腸を嫌がっていた患者さまもようやく納得されました。やはり、病院ではなかなか言えないことも、自宅に戻ってきてから正直に打ち明けられることも出てくるようです。そんなときに、じっくりと話を聞き、患者さまと医師との橋渡しができればと考えています。


—薬剤師としてよりやりがいを感じるお仕事のようですね。

能登先生:
 担当している患者さまが亡くなられるなど、死を近くに感じることも多いです。だからこそ、自分にできることは最善を尽くそうと思っています。末期がんの患者さまなどでは、臨時で疼痛緩和の薬が出たらいち早く届けなくてはと思うのですが、道路が混んでいて時間がかかってしまうことがあるのは辛いですね。「病院だったらすぐに投薬できるのに…」と考えると申し訳なく思ってしまうのですが、それでも患者さまが痛みをこらえて「早く来てくれてありがとうございます」とおっしゃってくださることもあり、本当にその想いが身に沁みます。

 
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