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保険薬局トレンドリポート

保険薬局トレンドリポート

24時間無休営業&在宅医療支援で地域の潜在ニーズに向き合う

ファーマライズホールディングス株式会社
店舗運営課長 西部エリア長
荒川 真行 課長(写真左)
鈴鹿みなみ薬局 店長
佐々木 香織 店長(写真右)  
ファーマライズホールディングス株式会社
店舗運営課長 西部エリア長 荒川 真行 課長(写真左)
 
鈴鹿みなみ薬局 店長 佐々木 香織 店長(写真右)
 
(三重県鈴鹿市)

 地域医療の推進、推奨ジェネリックの普及、新たな薬局機能の開発などに力を入れながら、全国に調剤薬局を展開するファーマライズホールディングス。
地域の方々に選ばれる“かかりつけ薬局”の理想型を追求し、それぞれの地域に求められる医療サービスを提供する同社のなかで、唯一24時間営業を実施しているのが三重県鈴鹿市にある「鈴鹿みなみ薬局」です。平成12年の開局と同時に24時間営業を開始し、在宅医療の支援も行っている同店に、患者様のニーズに応える重要性を伺いました。

地域のニーズに合わせて外国語のマニュアルも作成
—鈴鹿回生病院の門前薬局でもある貴店の規模をお聞かせください

佐々木店長:
 常時、薬剤師6名と事務スタッフ6名が勤務しており、1日の処方箋枚数は平均で220枚程度です。幅広い疾患の患者様に対応するべく医薬品の在庫も多く、種類は1,200以上になります。近隣には大企業の工場がいくつかあり、他の地域に比べて若干年齢的に若いファミリー層が多い気がします。また、工場に勤務する外国人の患者様が多いのも特徴で、日本語がわからないブラジル人の患者様用にポルトガル語のマニュアルを作成し、指さし確認をしながら服薬指導などを行っています。グループ内の他の店舗では、英語や中国語のマニュアルを作ったり、手話を習って実際に患者様に対応している薬剤師もいます。


24時間営業のリスク管理と社会的ニーズ
—貴店の最大の特徴といえば24時間営業という点ですが、地方ではとても珍しいのではないでしょうか

夜間受付 荒川課長:
 「地域医療への貢献」という当社の理念のもとに、開局と同時に社内初の24時間営業を行ったのが当店です。週1回や月2回のみ夜間営業を行っている薬局さんはあると思いますが、24時間365日というのは全国でも珍しいかもしれませんね。


—夜間にひとりで受付から調剤、処方までと負担はありませんか

夜間専用の窓口 佐々木店長:
 夜間は表玄関を締め、専用の窓口で応対します。もちろん警備システムも入っていますのでセキュリティ的には万全です。それでもさすがに最初はひとりで心細いこともありましたが、今では「夜のほうが仕事に集中できる」と思うこともあります。
夜間の患者様の数は多いときで20~30名ほどになりますが、処方入力の為の2次元バーコードや監査システムの導入などハード面も充実していますし、調剤に関しても思ったほどの負担はありません。また、輪番で夜間診療をされている近隣地域の開業医からの処方箋を受ける場合もありますが、その際も店舗に在庫のある薬剤で処方箋を発行してくださいますので助かっています。


—リスク管理にはどのような対策を講じているのでしょうか

荒川課長:
 連休や年末年始などの時期を除き、全て1人での対応になりますので、昼間以上に集中しています。ミスが起きないように、社内のセルフチェックシステムに沿って自己確認を徹底しています。また、電子薬歴管理を行うなど検索に時間がかからないような工夫も行っています。


—窓口対応だけではなく、電話も受けていらっしゃるとか

佐々木店長:
 当社の三重県内の店舗の休日・夜間の電話転送先になっていますので、その対応のほか「そちらでもらった薬ではないのですが・・・」と、服薬の相談で電話をかけていらっしゃる方もいます。近隣の他社の薬局の二次薬局としての役割も担っているので、「夜間は『鈴鹿みなみ薬局』へ」と当店の連絡先を掲示されている薬局もあるんですよ。


—24時間いつでも対応してくれる薬局があるというのは、患者様はもちろん、病院や近隣の保険薬局にとって非常にありがたいことですね

鈴鹿みなみ薬局 佐々木店長:
 正直、夜間ひとりで対応をするとなると大変なこともあります。でも、その分患者様から感謝の言葉をいただけるのも夜間ならではです。というのも、夜間の救急でいらっしゃった患者様やそのご家族の多くは、突然のケガや発熱で気が動転しているため「お医者様にきちんと容態を説明できただろうか」と不安になったり、逆に忙しそうにしている医師に聞きたいことをきちんと聞けずに診察を終えてしまう方も多いんです。そんな患者様がお薬をもらいながら率直な心情を訴えてこられますので、それを聞いて丁寧にアドバイスをするように心掛けています。時には「親切にして頂き本当にありがとうございます」とお礼状を頂くこともあります。このように「人の役に立っている」という実感は夜勤では格別です。それに、病院の先生方も同じように夜も寝ずに頑張っていらっしゃるのだと思うと、「私たちも頑張らなきゃ!」と励みになります。

 
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