HOME の中の 薬剤師サポート情報 の中の 保険薬局トレンドリポート の中の セルフメディケーションから薬物治療までをトータルサポートする拠点に の中の 業務の可視化で効率的かつ安全な調剤を可能に / 厳重なチェック体制とシステム導入でリスク管理

保険薬局トレンドリポート

保険薬局トレンドリポート

セルフメディケーションから薬物治療までをトータルサポートする拠点に

クオール薬局郡山3号店
薬局長
佐々木 智哉 先生  
クオール薬局郡山3号店
薬局長
佐々木 智哉 先生
 
 
(福島県郡山市)

 コンビニエンスストアや家電量販店等の他業種と調剤薬局を融合した新業態店舗を手掛けるなど、事業展開で新機軸を打ち出すクオール株式会社。こうした都会型店舗の一方で、在宅医療専門薬局として地域医療へ積極的に関わるなど、地域ニーズに合わせた特色ある店舗づくりに定評があります。福島県にある郡山3号店は1ヶ月の処方箋が9,000枚、在籍する薬剤師は14名の規模を誇りますが、大規模店舗ならではの業務効率化やリスク管理の工夫、そして地元を襲った東日本大震災時の対応などについて薬局長の佐々木智哉先生にお話しを伺いました。

業務の可視化で効率的かつ安全な調剤を可能に
—貴店では、1カ月の平均処方箋枚数が9,000枚にもなるそうですが、その数にまず驚かされました

佐々木先生:
 近隣に総合南東北病院の他、同じ敷地内に総合診療科を持つ南東北医療クリニックと南東北眼科クリニックがあります。この3軒の医療機関の患者さまが大半を占めます。一日の処方箋は300~450枚ほどで、薬剤師14名、事務11名で対応しています。


—扱う処方箋やスタッフの多さから業務の効率化が大きなテーマになると思いますが、工夫されている点などについてお聞かせください

「引換券」で待ち時間の短縮化佐々木先生:
 「待ち時間の短縮化」はどの薬局でも重点を置いて取り組んでいると思いますが、当店独自で行っているのは、薬剤の種類が少なく調剤時間が短い患者さまと、薬剤が複数に亘るなど調剤に時間を要する患者さまとに分けて、受付時に「引換券」をお渡しする方法です。前者は受付から5分、後者は10~15分を目標に患者さまに薬をお渡しできるようにしています。


—より早く効率的に調剤できるよう、調剤室ではどのような工夫をされているのでしょうか

調剤籠の色分け佐々木先生:
 大量の処方箋を多人数で、迅速にかつ正確に処理するには、誰がどこにいても瞬時に作業の進捗がわかる「可視化」を行う必要があります。そこで当店では「すぐに処理できる処方箋」は赤い籠、「薬剤が複数に亘る処方箋」は白い籠、「一包化調剤や粉砕調剤など、調剤に時間がかかる処方箋」は黒い籠と、調剤籠を色分けしています。ですから、赤い籠の処方箋なら「5分で出せるよう」迅速に、黒い籠なら事前に患者さまに「薬をお渡しするまでに時間が多少かかります」とお伝えするなど、それぞれの処方箋に合わせた対応をするようにしています。


—大所帯のスタッフの意思統一を図るのにも工夫が必要ですね

佐々木先生:
 当店のように人数が多い場合はワークスケジュールをきっちりと組むことで効率化を図ることが可能です。そこで、薬剤師一人ひとりに対して一日ごとに調剤、監査、投薬、休憩などの時間を細かく決めています。全員の動きをシンプルにそしてスムーズにすることで業務の滞りをなくすのです。


厳重なチェック体制とシステム導入でリスク管理
—調剤に関わるリスク管理ではどのような対策をとられていますか

薬剤バーコードピッキングシステム「ミスゼロ子」佐々木先生:
 会社として行っているハード面での調剤過誤防止策は、薬剤バーコードピッキングシステム「ミスゼロ子」の導入です。薬品棚にバーコードがついており、処方箋情報から入力したデータと異なる薬品を取るとアラームが鳴り、薬品名や規格の誤りを防ぐしくみです。店舗独自の取り組みでは、調剤後ではミスを発見しにくい軟膏や水剤は入念に確認するなどチェック体制の強化を図っています。具体的には、まず処方箋に記入された薬剤名と量をシールに書き、それを別の薬剤師が確認、押印してから調剤を始めます。調剤後にはそのシールを処方箋の裏に貼ります。こうしてチェックする機会を増やし、さらに記録に残すことで調剤過誤を防いでいます。他にもインスリンや麻薬など危険性の高い薬剤に関しては調剤、監査、投薬の各時点でチェックをするのはもちろんのこと、棚卸は毎日行い、在庫管理に万全を期すことで安全性を高めています。


—貴店では、安全対策の一環としてISO9001の認定を取得されたそうですが、保険薬局で取得するのは大変珍しいのではないでしょうか

佐々木先生:
 調剤業務の質を担保するためには外部機関による監査が欠かせないと考え、取得に踏み切りました。確実な点検や記録の作成により調剤の品質保持や安全管理はもちろんのこと、結果的に患者さまの満足度を高めることにもつながっています。


—グループ会社の取り組みとして患者さまに提供しているサービスは何かありますか

佐々木先生:
 2010年8月より「クオールカード」のサービスを開始しました。これは全国のクオール薬局で患者さまの情報をオンラインで照会できるサービスで、かかりつけ店舗以外でも勤務先や旅行先での緊急時などクオールグループの薬局であれば利用できます。これにより患者さまの基本情報を共有できるほか、待ち時間の短縮、同じ調剤方法による一包化サービスなどを全国どこのクオール薬局でも受けることが可能になります。郡山エリアと埼玉県の川越エリアから運用をスタートし、今後はグループ全店への導入を進める予定です。ゆくゆくは地域での情報共有ツールとして、一層の活用を期待しています。

 
1/2
次へ
このコンテンツの最初のページへ

掲載している情報は、取材時もしくは掲載時のものです。

毎日配信最新の医療ニュースロイター・メディカル・ニュース

毎日配信

 

会員 毎日配信 Medical Tribune News

製品情報

くすり検索ナビ new

添付文書・病名・相互作用・薬価などが検索できます。

くすり検索ナビ

学会共催セミナー

田辺三菱製薬の学会共催セミナーを検索できます。

学会共催セミナー

会員サイトのご案内

充実のコンテンツをお楽しみ頂けます

詳しくはこちら

製品情報

くすり検索ナビバナー

学会共催セミナー

田辺三菱製薬の学会共催セミナーを検索できます。

毎日配信最新の医療ニュースロイター・メディカル・ニュース

毎日配信

 

会員 毎日配信 Medical Tribune News