HOME の中の 薬剤師サポート情報 の中の 保険薬局トレンドリポート の中の 医師との訪問診療同行とフィジカルアセスメントに取り組むとともに、積極的な処方提案により薬剤師の地位向上を目指す の中の 高齢者施設とのやりとりが在宅医療注力のきっかけに / 医師と薬剤師の知識を合わせ質の高い医療を提供

保険薬局トレンドリポート

保険薬局トレンドリポート

医師との訪問診療同行とフィジカルアセスメントに取り組むとともに、積極的な処方提案により薬剤師の地位向上を目指す

そうごう薬局 福岡中央ブロック
ブロック長
白銀 雅美 先生(写真左)
今光店
薬局長
坂本 直大 先生(写真右)  
そうごう薬局 福岡中央ブロック ブロック長
白銀 雅美 先生(写真左)
 
今光店 薬局長
坂本 直大 先生(写真右)
(福岡県筑紫郡)

 総合メディカル株式会社のそうごう薬局今光店(福岡県筑紫郡)は、平成21年8月に在宅訪問専門の調剤薬局として開局しました。常勤薬剤師2名で高齢者施設への訪問診療同行を積極的に展開しています。在宅訪問を通じて地域医療への貢献と薬剤師の地位向上を目指す白銀雅美ブロック長、坂本直大先生のお二人にお話をうかがいました。

高齢者施設とのやりとりが在宅医療注力のきっかけに
—今光店は在宅医療に注力した薬局とお聞きしていますが、どのような特徴があるのでしょうか

坂本先生:
 当薬局では、主に高齢者施設の患者さんへの訪問指導を行っており、その取り組みとして、定期訪問指導による配薬支援、また緊急時対応としては医師の指示のもと24時間365日対応の体制をとっております。
 さらに医師の訪問診療への同行や訪問先においては、iPadを活用した適時の情報提供や情報収集を行うことでチーム医療の一員としての役割を果たすべく日々努めております。


—在宅医療を専門にした薬局というのは全国でもまだ少ないと思います。こうした特色をもつ薬局を立ち上げた経緯を教えて下さい

そうごう薬局今光店坂本先生:
 私が以前勤務していた店舗でも高齢者施設の処方箋を応需し、訪問指導を行っておりました。しかし、通常の外来業務と並行して行うとなると業務負担が大きく、お薬の一包化や粉砕、緊急時への対応など、患者さん一人一人に適した細やかな対応が行き届かなくなってしまうのではと、在宅医療に特化した薬局の必要性を感じておりました。そうごう薬局としても、在宅医療が進む中で、在宅医療に特化した薬局の存在意義や必要性を痛感し、在宅医療専門薬局を開設しました。現在は6施設を薬剤師二人で担当しています。
 在宅訪問業務と薬剤調整業務を分けることでそれぞれが特化した業務に専念でき、より細やかな患者さんのケアに注力できるようになっています。また薬剤師としても、より専門的にその職務の質を上げることができるという結果にもつながったように思います。


医師と薬剤師の知識を合わせ質の高い医療を提供
—在宅医療は医師や看護師とひとつのチームとして取り組むことが多いと思います。具体的にはどのような方法でチーム医療を行っていますか

坂本先生:
 先にも述べたとおり、薬剤師としての訪問指導業務以外に、医師の診療に立ち会う訪問診療同行を行っております。医師が診療する横で、患者さんの状態を一緒に把握することにより、最適な薬物治療を先生と一緒に考えることができます。医師の引き出しだけではなく薬剤師の引き出しも合わせることで、患者さんにより質の高い医療を提供できるのではないかと考えています。例えば睡眠剤を医師が処方する場合に、高齢者の方にはふらつきの少ない薬剤を提案したり、患者さんの状態が悪くなった際に薬を追加するべきか削減するべきかのアドバイスや、処方の選択肢を増やすなど、薬剤師がチーム医療へ参加することで、医療の質の向上につながるのではないかと思っています。そのほか重要なのは副作用や併用薬の確認です。服薬による異常や他院で処方された薬の有無の確認も行います。当然のことですが、こうした点は医師から最も要求される薬剤師の専門知識であると日々実感しています。
 また、施設のスタッフの方々へ薬剤管理の支援を行ったり、薬の効果や副作用、食品などによる影響についても説明を行います。施設の要望により、スタッフを対象にした薬に関する講習会を行うこともありました。

白銀先生:
 訪問診療への同行を通じて、薬剤師も患者さんの状態をより把握できるようになっています。今後は、医師の定期診療の合間で薬剤師も患者さんの体調を把握し、フィジカルアセスメントを積極的に行うことで、薬の適正使用の観点からより新鮮な患者さんの情報を医師へフィードバックすることが重要だと考えています。


—これまでで印象に残っている事例を教えてください

坂本先生:
 医師から色々な薬を処方されたものの食欲不振が改善しない患者さんがいらっしゃいました。そこで、これまでの経験から「こういう薬を1つ入れてみたらどうでしょうか」と提案し、追加処方となりました。次に患者さんと会ったときに「ご飯が美味しくなったよ!」と嬉しそうに話しをされ、表情も最初とまったく変わり、食事をとれる喜びが全身にあふれていました。この時は本当に良かったと、今でも思い出します。
 その他では、薬の服用時間に関する提案でした。朝の血圧が低い一方で日中の血圧が高くなってしまうという患者さんがおられ、血圧を下げる副作用のある薬を夜に服用されていました。
 朝に服用すれば日中の血圧を抑えることができるのではないかと考え、薬剤師から服用時間の変更を医師へ提案した結果、血圧が安定するようになりました。
 これらは、まさに薬剤師がチーム医療に貢献できた例ではないかと思います。


—在宅医療のチームに加わることで、薬剤師の存在感が増したことを実感することも多いのではないでしょうか

坂本先生:
 私自身、薬剤師になって10年が経つのですが、これまで薬剤師に対して、他の医療従事者から期待されるレベルが決して高くないのではないかと感じることが多々ありました。しかし、薬局の中から一歩外へ出て、医師や看護師と連携をとりながら、薬剤師として身につけた専門知識をより活用できるようになったことで、チーム医療の一員としても、その存在感が増してきたのではないかと思います。
 これから薬学6年制教育を受けた薬剤師が実社会で活躍するようになります。将来的には薬剤師の医療における存在感をもっと向上させていきたいですね。

 
1/2
次へ
このコンテンツの最初のページへ

掲載している情報は、取材時もしくは掲載時のものです。

毎日配信最新の医療ニュースロイター・メディカル・ニュース

毎日配信

 

会員 毎日配信 Medical Tribune News

製品情報

くすり検索ナビ

添付文書・病名・相互作用・薬価などが検索できます。

くすり検索ナビ

学会共催セミナー

田辺三菱製薬の学会共催セミナーを検索できます。

学会共催セミナー

会員サイトのご案内

充実のコンテンツをお楽しみ頂けます

詳しくはこちら

製品情報

くすり検索ナビバナー

学会共催セミナー

田辺三菱製薬の学会共催セミナーを検索できます。

毎日配信最新の医療ニュースロイター・メディカル・ニュース

毎日配信

 

会員 毎日配信 Medical Tribune News