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保険薬局トレンドリポート

保険薬局トレンドリポート

病院や医師と連携を深め、ハード、ソフト両面で患者さまに寄り添う保険薬局を目指して

アイン薬局伏見店
薬局長
細田 富生 先生  
アイン薬局伏見店
薬局長
細田 富生 先生
 
 
(京都府京都市)

 北は北海道、南は九州、沖縄まで全国に薬局を持ち、調剤サービス事業をチェーン展開するアイングループ。「調剤過誤ゼロ」を目標に掲げ、そのために独自の調剤マニュアルを作成し、薬剤師のスキルと真心を磨く教育を実践。また、IT技術を駆使した調剤システムの開発に取り組み、世界に先駆けて実用化に成功するなど、その先進的な取り組みは全国から注目を集めています。そんな同グループの旗艦店舗となっているのが京都市にあるアイン薬局伏見店です。こちらは蘇生会総合病院の門前薬局でもあり、同院の薬剤部と連携を取りながら患者さまの満足度を追求した薬局運営を行っています。薬剤師ならではの技能と視点で医療に貢献する保険薬局のあり方を、伏見店の細田富生先生にお伺いしました。

患者さまのニーズを引き出す一歩先を行く薬剤業務
—アイン薬局伏見店では、“業務の効率化”の一環として独自の調剤システムを次々と取り入れていらっしゃいます。そもそもなぜ業務の効率化に注目したのでしょうか

細田先生:
 当局におけるシステム化、機械化の理由は大きくわけてふたつあります。まずひとつが、おそらくすべての調剤薬局共通の目標でもある「調剤過誤を絶対に出さない」ためのものです。調剤過誤は重大な事故にもつながりますし、すべての信用を失うことにもなるので、なんとしても防がないとなりません。ふたつめの理由が「患者さまのニーズに応える」ため。調剤薬局を利用するお客様にアンケートをとると、9割の方は「短い時間で確実に薬を受け取りたい」と回答します。この最大の要望に応えるためです。


—具体的にどのような取り組みを行ったのでしょうか

アイン薬局伏見店細田先生:
 「短時間で確実な薬の受け渡し」のためには、調剤にかかる時間を短縮することが必要です。そこで取り入れたのが調剤機器メーカーと共同で開発した独自の調剤過誤防止システム「PhAIN(ファイン)システム」です。これは、レセプトコンピューターに入力された情報をシステム上で解析し、薬袋作成、錠剤ピッキング、散剤・水剤の計量調剤など、調剤の各機器へデータを送り、バーコードやあらかじめ登録されているマスタと照合することで調剤過誤を防止するものです。それと同時に印字された処方せんのデータを自動的にコンピューターへ送信する「処方せん自動認識システム」と、アルミシートの錠剤などを処方日数に合わせて自動でピッキングする「自動薬剤ピッキング機」などを導入しました。


—システムや機器を導入した結果はいかがだったでしょうか

アイン薬局伏見店細田先生:
 当薬局は13名の薬剤師で調剤枚数は一日280枚ほどです。その状況のなかで、患者さまから処方せんを受け取って、手渡すまでが平均で約13分。機械化の導入で薬剤師の1名減が可能となりましたし、何より「処方せん自動認識システム」のおかげで手入力によるヒューマンエラーが減り、機械と人間の二重チェックで入力ミスは1カ月で数件程度、調剤ミスにおいてピッキングミスが減り精度はかなりアップしました。機械が確実に調剤を行う分、私たちの業務が監査・投薬に特化できるというメリットが生まれたのです。


—調剤にかける時間の短縮がなされた次のステップとして、さらにどのような取り組みを行ったのでしょうか

細田先生:
 今までは「ミスが出ないか」「ミスをしないように」といったリスク回避に注意力の大部分が集中していました。それがシステムの導入で調剤に時間をとられなくなった分、今までよりも重点を置いて確認できるようになった事があります。例えば、鑑査では薬を照合するだけではなく、患者さまの病歴、前回の処方内容で何か訴えるものがあったかチェックし、その薬剤が本当に患者さまの病状に合っているか、あるいは飲み合わせに問題がないかを確認します。また、薬剤師がお客様である患者さまと向き合う時間を多くとれるようになり、患者さまのニーズ、つまり本音の部分を引き出せるようになりました。


気になることはこまめに主治医にフィードバック
—薬局内では患者さまと薬剤師との間では、具体的にどのようなやりとりが行われているのでしょうか

細田先生細田先生:
 薬剤を扱っている身として、何より確認すべきは「処方されている薬剤で効果は得られているか」です。そのため、薬剤師から積極的に患者さまに「きちんと飲めているか」「飲みづらくないか」「困っていることはないか」を聞き出します。その内容によって、対処を急がなくてはならないのか、それとも分包方法を変えなくてはならないのか、粉砕が必要なのかを瞬時に判断し、対応を行います。もし、急いで改善しなければならない場合は疑義照会を行う場合もあります。急を要しない場合でも、患者さまに「次回の受診時には、先生に今の状況をお話しされてはどうですか?」と提案したり、もしくは薬剤部を通して次回の診察時に間に合うようにカルテに書き込んでもらうなどし、主治医の先生に確認する場合もあります。


—まるで、病院内にある薬局と同じかあるいはそれ以上のところまで踏み込んだ対応をされているのですね

細田先生:
 たとえ院外の薬局だとしても、医師からの処方せんを受け取り、その服薬指導にまで関わる以上、私たちは患者さまをとりまく医療に関わる一員だという自覚を持っています。ですから、患者さまは実際に今の治療に満足しているのか、副作用は出ていないか、結果は出ているのか、もし結果が出ていないのであれば我々はどのように主治医にフィードバックするべきかを薬剤師個人の心掛けだけではなく、薬局全体の取り組みや姿勢として共有しています。


—貴局の目の前にある蘇生会総合病院との連携がうまくいっている要因はなんでしょうか

細田先生:
 蘇生会総合病院の薬剤部長がとても熱心な方で、私が当薬局の着任時に「院内の薬剤師が看る入院患者さまも、調剤薬局に任せる外来の患者さまもすべて大切な病院の患者さま。皆さんに平等のサービスを提供するためにも病院と院外の調剤薬局が連携をとりましょう」とご提案いただいたのがきっかけです。それ以来、「患者さまのニーズに応える」を合言葉に、私たちの「こうしてお客様のニーズに応えたい」という要望に対して可能な限り配慮をしていただいています。病院の薬剤部長の先生がこうした姿勢なので、我々もそれに応えられるように患者さまの病状も特徴も理解しなくてはなりません。そのためには、薬剤師のレベルアップを図り、今までの「ただ渡すだけの調剤」から一歩進んだ「結果を求められる調剤」を心がけています。

 
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