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rctの特性・臨床成績など

特性(特徴)、開発の経緯、警告・禁忌を含む使用上の注意などを医療関係者の皆様に向けてご紹介

開発の経緯

1984年より、三菱油化薬品(株)(現:田辺三菱製薬(株))は、フェノール系化合物が強いフリーラジカル消去作用を有することに着目し、各種スクリーニングを経てエダラボンを見出した。

次いで、in vitroにおいてフリーラジカル消去作用、脂質過酸化抑制作用及び血管内皮細胞傷害抑制作用を、また、ラット虚血性脳血管障害モデルにおいて、脳浮腫、脳梗塞、神経症候、遅発性神経細胞死に対する抑制作用を確認した。これら基礎検討を経た後、脳梗塞(脳血栓症、脳塞栓症)急性期に対する有効性及び安全性の検証を目的とする一連の臨床試験を、以下のスケジュールにより実施した

  • 第Ⅰ相試験:1987年12月~1988年11月
  • 前期第Ⅱ相試験:1988年12月~1991年8月[全国21施設]
  • 後期第Ⅱ相試験(二重盲検用量検討試験):1991年10月~1993年9月[全国93施設]
  • 第Ⅲ相プラセボ対照二重盲検比較試験:1993年12月~1996年3月[全国108施設]
  • 臨床薬理試験:後期第Ⅱ相、第Ⅲ相試験と並行して実施
    • 1)MRSによる特異的神経細胞マーカーに対する作用の検討
    • 2)SPECTによる局所脳血流量に対する作用の検討
    • 3)健常成人及び健常高齢者における反復投与試験

※開発時の臨床試験は主として発症後72時間以内の脳梗塞急性期を対象に実施された。
この全症例を対象にした解析において有効性が認められたが、層別解析の結果、発症後24時間以内に投与を開始した症例において効果がより顕著であったため、承認された用法・用量においては「発症後24時間以内に投与を開始」と設定された。

以上の開発過程より得られた成績から、本剤(ラジカット)が脳梗塞急性期に対して有用であると判断し、製造承認申請を行った。その結果、2001年4月、「脳梗塞急性期に伴う神経症候、日常生活動作障害、機能障害の改善」を効能・効果として製造承認を取得し、同年6月よりラジカット注30mgとして発売した。

2010年1月には、新剤形であるラジカット点滴静注バッグ30mgを脳梗塞急性期治療に携わる医療従事者のニーズに応えるため、製造承認を取得し、同年5月に発売した。

また、本剤(ラジカット)には、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病態で上昇するフリーラジカルの発生を抑制して運動ニューロンを保護し、筋萎縮の進行を遅らせる効果が期待されたことから、ALSに対する有効性及び安全性の検証を目的とした臨床試験を実施した※※

  • 第Ⅱ相試験:2001年11月~2002年11月[1施設]
  • 第Ⅲ相試験:2006年5月~2014年9月
    • プラセボ対照二重盲検比較試験(検証的試験1回目)[全国29施設]
    • プラセボ対照二重盲検比較試験(検証的試験2回目)[全国31施設]
  • ALS重症度分類3度の患者を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験[全国5施設]

以上の開発過程より得られた成績から、本剤(ラジカット)がALSに対して有用であると判断し、製造承認申請を行った。その結果、2015年6月、「筋萎縮性側索硬化症(ALS)における機能障害の進行抑制」を効能・効果として製造承認を取得した。

※※ALS効能追加承認時の臨床試験では、選択基準の検討を重ねた後、有効性が期待できる患者群を見出した。そのため本剤の適正使用にあたっては、適応患者の選択が必要であることから、承認された<効能・効果に関連する使用上の注意>では、「臨床試験に組み入れられた患者のALS重症度分類、呼吸機能等の背景及び試験ごとの結果を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと(【臨床成績】の項参照)」と設定された。

掲載している情報は、監修時もしくは掲載時のものです。

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