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保険薬局トレンドリポート

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大規模ビルのメディカルフロアで、密接な連携の下に多様な患者さまと向き合う

アイン薬局 あべのハルカス店 薬局長 前田 健輔 先生  
アイン薬局あべのハルカス店
薬局長
前田 健輔 先生
 
 
 
(大阪市阿倍野区)
2014年3月、大阪・阿倍野にグランドオープンした日本一の超高層ビル「あべのハルカス」。JR・地下鉄の天王寺駅に直結し、百貨店、オフィス、ホテル、美術館などを有する地上60階建てビル内の日本最大規模とされるメディカルフロアに「アイン薬局 あべのハルカス店」はあります。大阪市立大学医学部附属病院先端予防医療部附属クリニック「MedCity21」や幅広い領域にわたる専門医ゾーンとの連携、さらには多様な患者層への対応など、日常業務での工夫と同薬局ならではの取り組みについてお伺いしました。
最大規模のメディカルフロアにおける待ち時間短縮への取り組み
—「あべのハルカス」のメディカルフロアには、大学病院の関連施設をはじめ、専門医からなる13ものクリニックがあるだけに、患者層や扱う薬剤などにかなりの幅があるのではないでしょうか。

前田先生:
 風邪などの軽い疾患から重い疾患、またビル内にホテルがあるので観光客や外国の方まで、実にさまざまな患者さまがいらっしゃいます。取り扱っている医薬品もジェネリック医薬品を含めると1,800~2,000品目にもなります。
 年齢層も小児から高齢者まで幅広く、午前中は高齢者の方、夕方から夜にかけてはお勤め帰りの方が多いのが特徴です。風邪の患者さまが仕事の合間に立ち寄ることも多いので、OTC薬の需要も大きくなっています。


—局内の連携や患者さま対応などにも工夫が必要になってくると思います。貴薬局での取り組みを教えてください。

前田先生:
 患者さまにとって体調がすぐれない中、クリニックを受診し、さらに薬局で待つことは相当なストレスになると思います。ですから待ち時間を少しでも短くする工夫を常に行っています。例えば、よく処方される薬を1カ所に集めてゴールデンゾーンを設けるなどの対策により、今では平均7~8分、早ければ2分で患者さまにお薬をお渡しできるようになりました。


—待ち時間を短縮するためには、スタッフ間の連携も重要になりますね。

店舗外観前田先生:
 そうですね。現在当薬局は10名の薬剤師と8名の事務スタッフで計18名体制となっています。経験も年齢も違うスタッフ同士が「早く、正確に、丁寧に」という目標を共有して患者さまの対応にあたるわけですから、意思の疎通は何より大切です。そこで、私がいつもスタッフに伝えているのが「常に疑問を持ち、分からないことは放置しない」「自分が知り得た情報はみんなで共有する」ということです。とくに他のスタッフの経験談や意見を聞くことは大切です。経験の浅いスタッフは経験者からヒントを得て、逆にベテランは若いスタッフの視点で物事を見直す。こうした情報の共有により、ミスの減少にもつながります。また、勉強会も定期的に開催しています。「どうしたらミスをなくせるか」といった単純ですがとても深い課題をさまざまな方向から考え、対策を実施することが、薬剤師としての職能の向上にもつながると思います。


直接顔を合わせ会話をすることでクリニックとの連携を深める
—メディカルフロア内の医療機関との連携はどのように行っているのでしょうか。

前田先生:
 オープン当初から「クリニックの医師、看護師の方々と薬局のスタッフがお互いに顔の見える存在になろう」と意識してきました。処方せんを見て少しでも疑問があれば、電話で確認をするのはもちろん、医師を訪ねて相談することもよくあります。治療方針を聞き、「こういった薬を置いてはいかがでしょうか」と提案することで採用薬が決まったり、逆に、医師から薬の相談を受けたりすることもあります。


—そのほか、メディカルフロアの薬局として特徴的な連携はありますか。

前田先生:
 治療後のケアに関わっていることも特徴です。美容医療における特殊なケア用品として「高機能な絆創膏を取り扱ってほしい」といった依頼を受けるなど、細かいニーズに関するやりとりを普段から行っています。また、喘息の患者さまへの吸入器の使い方の指導も積極的に行っています。クリニックでも指導していますが、実際に使ってもらうと思いもよらない間違いをしている患者さまもいらっしゃいます。正しい使い方を指導して、使用が難しいと判断した場合は医師にフィードバックするようにしています。さらに、現在、クリニックと共同で一般の方向けのセミナーなども計画しています。


—開業から日が浅いにもかかわらず、フロア内のクリニックとの連携のよさに驚きました。

前田先生:
 お互いの一生懸命さが伝わるんですね。そんな一体感が「あべのハルカス」のメディカルフロアにはある気がします。

 
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